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大迫塁を後方で支えた神村学園MF笠置潤「ゲームメイクは塁に頼っていた」大学で攻撃向上させプロの舞台へ

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神村学園高MF笠置潤(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.7 全国高校選手権準決勝 神村学園高 3-3(PK1-4)岡山学芸館高 国立]

 0-1で迎えた前半38分、神村学園高の同点ゴールはMF笠置潤(3年=姶良市立重富中)のタックルから生まれた。「そこで取り切るのが自分の特徴なので」。ガッツリと奪い取ったボールをMF大迫塁(3年)が拾ってFW福田師王(3年)に当てると、MF金城蓮央(1年)のカットインシュートがGKを強襲。このこぼれ球を福田が見事に詰めた。

 セレッソ大阪加入内定の大迫に注目が集まっていた神村学園の中盤だが、攻撃に出ていけるのも笠置がいるからこそだった。「今日はちょっとカードも気にしながらの戦いだったので、本当はもっとガッツリ行きたかった」。累積警告による不安があった中でも、中盤の潰し役が攻撃面でも輝きを見せた。

 しかし、その後はオープンな展開が続いた中で撃ち合いに持ち込まれ、2度のビハインドを守れず。3-3で迎えたPK戦の末に敗れ、悲願の日本一への夢が断たれた。

 笠置は卒業後、鹿屋体育大に進学予定。「ディフェンスの部分は全国でも通用したけど、ゲームメークは塁に頼っている部分があった。自分の目標であるプロになるには一人でできる力をつけていかないといけない」。大迫、福田と同じプロのステージに立つため「自分の弱点と向き合って、体重を増やしたり、フィジカルでもっとガツっと行けたり、武器も作っていかないといけない。自分と向き合い続ける4年間にして、しっかりとプロに行けるように頑張りたい」と決意を語った。

(取材・文 竹内達也)
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