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岡山学芸館DF田口大慎は選手権フル稼働…岡山県勢初の快挙もまだ「実感ない」

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{{c|}岡山学芸館高}DF田口大慎(3年)(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.9 選手権決勝 岡山学芸館高 3-1 東山高 国立]

 全試合フル出場を果たし、優勝まで堅守を築いた。岡山学芸館高のDF田口大慎(3年)は4バックの右CBとしてプレー。大会全体を通して「あんまり緊張はなかった」と語る。「優勝はうれしいんですけど、実感はあまりないです」と心境を口にした。

 初優勝を懸けた決勝でも、冷静なプレーを保った。岡山学芸館は前半25分にオウンゴールで先制したが、その後は東山高にペースを奪われる。「前半は競り勝っていた」(田口)。前半終了間際に失点を喫するが、持ち前のハードワークで多くのピンチを切り抜けた。

 前半を1-1で折り返すと、後半からは前線の動きとともにチーム全体の動きが良くなった。「自分たちは身長も大きくないし、身体能力も高くない。その分、全員がハードワークして走れていた。相手よりも多く運動量で優れたのが一番大きかった」。後半7分、同40分にMF木村匡吾(3年)が2ゴールを挙げると、点差は田口ら守備陣が守り切る。そのまま逃げ切り、岡山県勢初の快挙を成し遂げた。

 国立競技場には5万868人の観客が集まったが、田口に緊張はなかったという。「こんなに人数がいるスタジアムでサッカーができたのは初めて。いい経験ができたなと思っています」。将来の夢は消防士や警察官と挙げていたが、現在はまた少し心変わりした。「こういう舞台を経験してしまったら、サッカーを本気でやってプロを目指したい」。卒業後は千葉大学1部リーグの明海大へ。かけがえのない経験とともに、さらなる成長を目指すつもりだ。

(取材・文 石川祐介)
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