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[MOM4542]高川学園DF沖野眞之介(2年)_完封勝利で全国へ。主将の隣でCB、リーダーとして成長中

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高川学園高CB沖野眞之介(2年=Pateo Football Club 金沢ジュニアユース出身)は守りの要、リーダーへ成長中

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.19 選手権山口県予選決勝 高川学園 2-0 聖光高 みらスタ]

 後半は思うような試合展開に持ち込むことができなかった。攻撃が単調になり、聖光高に押し返された。打たれたシュート数は前半の1から後半は6へ増加。それでも、高川学園高は決定打を打たせず、2-0で勝利を収めた。

 CB沖野眞之介(2年=Pateo Football Club 金沢ジュニアユース出身)は、「チームとしてはラスト一歩のところが出なかったり、守備の距離も遠かったし、守備の意識がまだ足りないので全国に向けてまた位置から守備からやっていきたい」と首を振る。自己評価についても、前半に予測、インターセプトへの意識が低かったことを反省。それでも、江本孝監督は一定の評価を与え、本人も山口決勝でやれた部分を実感していた。

 この日、聖光高の1トップは自身よりも6cm大柄なFW林要汰(2年)。沖野は「身長も高くてポストプレーもできるという分析をしていたので、そこでポストプレーをさせないようにインターセプトや競り合いでも負けないこととかできた」と振り返る。また、ヘディングの強さを発揮。攻撃面についても、スピーディーにボールを動かし、相手1ボランチの脇へ縦パスを差し込んでいた。

 沖野は石川県のPateo Football Club 金沢ジュニアユース時代に、恩師の提案もあって高川学園の練習に参加。「練習の雰囲気は厳しいけれど、その中に楽しさがある」と感じ、本州最西端・山口県の名門校への進学を決めた。

 入学当初はSHでその後、SBへ。選手権予選も経験すると、器用で競り合いも得意とするDFは全国大会前に3バックの一角としてスタメンに抜擢された。当時は「怖かったです」と振り返るが、相手の位置を見ながらファーストタッチを変えるなど判断力と技術力、そして強さも発揮。さらなる成長を遂げるため、隣でプレーする注目CB藤井蒼斗主将(3年)からプレー面、キャプテンシーも吸収しようとしている。

「(藤井の存在は)安心できます。キャプテンとしての声がけだったり、チームが良い方向に向かっていない時にどれだけ鼓舞できるかが重要になってくるので学んでいきたい」。CBとして、リーダーとしても成長する冬に。そして、「今年は日本一がチームとしての目標になっている。それが達成できるように一戦一戦戦っていきたい」という目標を先輩たちとともに達成する。

(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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