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「あいつと1秒でも長くサッカーがしたい」広島国際学院の“親友ホットライン”が開通、DF藤井海地がロングスローで初アシスト

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[12.28 選手権開幕戦 早稲田実高 0-2 広島国際学院高 国立]

 1点をリードして折り返した広島国際学院高は後半12分、右サイドでスローインを獲得すると、DF藤井海地(3年=広島ピジョンFC)が思い切ってゴール前にロングスローを入れる。これをMF長谷川蒼矢(3年=広島ピジョンFC)が頭で合わせて、勝利をぐっと引き寄せる得点が生まれた。

 高校2年生の昨年から投げ始めたロングスローだが、アシストを記録したのはこれが初めてだという。「何か武器が欲しいなと思って、高校サッカーだったらロングスローだと思って、練習しました。でも初めて綺麗な形で決まった。それが蒼矢で良かったです」。藤井は“親友ホットライン”で奪ったゴールを何より喜んだ。

 家も近所だという2人。兄同士が同級生だったこともあり、生まれる前から家族ぐるみの付き合いがあった。2人も幼稚園からずっと一緒。「兄の試合も2人で見に行ったりしていたし、多分サッカー以外でも一番遊びました。本当に親友です」。

 そんな2人だが、来春からはついに別々の道に進むことが決まっている。京都の大学に進学してサッカーを続ける長谷川に対し、藤井は広島県内の大学への進学を予定。サッカーも続けるつもりはないという。「だからあいつと1秒でも長くサッカーがしたいと思って。もっともっと勝って一緒にサッカーがしたいです」。願わくば再び国立で。固い絆で結ばれる2人が、密かな夢を追いかける。

(取材・文 児玉幸洋)

●第102回全国高校サッカー選手権特集
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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