“元CB”1年生FW石川のポストプレーから宮川主将のドリブル突破、佐賀東が執念でPKもぎ取る「自分たちの成長」
[12.29 選手権1回戦 丸岡 0-1 佐賀東 味フィ西]
最後まで走り負けなかった。佐賀東高(佐賀)は後半アディショナルタイムにMF宮川昇太主将(3年)の右クロスがPK獲得につながり、1-0。右サイドを80分間走り抜いたキャプテンが呼び込んだ決勝点でもあった。
前半16分、右サイドを縦に突破し、決定機をつくった宮川はその後も右サイドを支配。対峙する相手が終盤には足をつるほどのボディブローとなり、PK獲得のシーンでもドリブルで完全に振り切っていた。
「全国大会の初戦で入りは硬かったけど、徐々にリズムを取り戻して、ラストワンプレーで試合を決められて良かった」。そう振り返った宮川は「思っていた以上に相手の強度が高かった。苦手とするタイプのチームだったけど、そういうチームに1-0で勝てたのは自分たちの成長だと思う」と力説。0-0の拮抗した展開で選手交代も功を奏した。
後半19分、FW最所大星(3年)とFW宮崎空夢(3年)の2トップを下げ、FW田口大翔(3年)とFW石川僚祐(1年)を投入した蒲原晶昭監督は「流れを変えたかった」と、その意図を説明する。
「後ろからつなぎたいと思っていたが、ロングボールになったとき、前がタメをつくれるタイプではなかった。タメをつくれる石川を入れて、2トップでタメをつくる狙いだった」。174cmの石川は中学までセンターバックで、佐賀東入学後にFWに転向したという。
「FWをやりたいということで入学当初からFWをやってもらっている。体が強いし、まだ1年生なので今後が楽しみ。体を預けながら起点になることができる」。蒲原監督の言葉どおり、PK獲得につながったシーンはGKからのパントキックを石川がDFを背負いながらキープし、体勢を崩しながらも右サイドの宮川に展開したところから始まっていた。
最所、宮崎というスタメンの組み合わせだけでなく、石川というオプションも持つことで、相手の特徴や試合展開に応じて戦術を使い分ける佐賀東。宮川とDF田中佑磨(2年)の右サイド、MF右近歩武(3年)とDF江頭瀬南(2年)の左サイドという最大の強みである両サイドをいかに生かしていくかが、初のベスト8以上という目標達成のカギになりそうだ。
(取材・文 西山紘平)
●第102回全国高校サッカー選手権特集
最後まで走り負けなかった。佐賀東高(佐賀)は後半アディショナルタイムにMF宮川昇太主将(3年)の右クロスがPK獲得につながり、1-0。右サイドを80分間走り抜いたキャプテンが呼び込んだ決勝点でもあった。
前半16分、右サイドを縦に突破し、決定機をつくった宮川はその後も右サイドを支配。対峙する相手が終盤には足をつるほどのボディブローとなり、PK獲得のシーンでもドリブルで完全に振り切っていた。
「全国大会の初戦で入りは硬かったけど、徐々にリズムを取り戻して、ラストワンプレーで試合を決められて良かった」。そう振り返った宮川は「思っていた以上に相手の強度が高かった。苦手とするタイプのチームだったけど、そういうチームに1-0で勝てたのは自分たちの成長だと思う」と力説。0-0の拮抗した展開で選手交代も功を奏した。
後半19分、FW最所大星(3年)とFW宮崎空夢(3年)の2トップを下げ、FW田口大翔(3年)とFW石川僚祐(1年)を投入した蒲原晶昭監督は「流れを変えたかった」と、その意図を説明する。
「後ろからつなぎたいと思っていたが、ロングボールになったとき、前がタメをつくれるタイプではなかった。タメをつくれる石川を入れて、2トップでタメをつくる狙いだった」。174cmの石川は中学までセンターバックで、佐賀東入学後にFWに転向したという。
「FWをやりたいということで入学当初からFWをやってもらっている。体が強いし、まだ1年生なので今後が楽しみ。体を預けながら起点になることができる」。蒲原監督の言葉どおり、PK獲得につながったシーンはGKからのパントキックを石川がDFを背負いながらキープし、体勢を崩しながらも右サイドの宮川に展開したところから始まっていた。
最所、宮崎というスタメンの組み合わせだけでなく、石川というオプションも持つことで、相手の特徴や試合展開に応じて戦術を使い分ける佐賀東。宮川とDF田中佑磨(2年)の右サイド、MF右近歩武(3年)とDF江頭瀬南(2年)の左サイドという最大の強みである両サイドをいかに生かしていくかが、初のベスト8以上という目標達成のカギになりそうだ。
(取材・文 西山紘平)
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