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[MOM4577]東海大仰星FW水永直太朗(3年)_予選決勝ハットの点取り屋、全国でも自身の“武器”を見せ付けて躍動!!

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決勝点を奪った東海大大阪仰星高FW水永直太朗(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.29 選手権1回戦 矢板中央高 0-1 東海大大阪仰星高 等々力]

 背番号9を背負い、キャプテンマークを託される。大阪府予選決勝ではハットトリックを達成した東海大大阪仰星高(大阪)の攻撃の核、FW水永直太朗(3年)が全国の舞台でも躍動した。

 初となる選手権のピッチに立ち、「試合前は緊張していた」ようだが、「始まってからはうまく試合に入れたと思う」と語ったように、最前線に入って存在感を示す。周囲を活かして攻撃にリズムをもたらし、自らは果敢にフィニッシュに持ち込んでゴールを脅かした。

 前半は矢板中央GK大渕咲人(3年)の好守もあってスコアを動かせなかったが、後半開始早々の6分に水永が眩い輝きを放つ。

 右サイドでボールを呼び込んだMF中本昇(3年)がドリブルで持ち出すと、すぐさま最終ラインの裏へと走り込む。中本からピンポイントのスルーパスが送られてPA内に走り込むと、GK大渕との1対1に。「中本がうまくスルーパスを出してくれた。ニアに蹴ろうか迷ったし、相手の足に当たって止められたと思ったけど、うまく入ってくれた」。右足から放ったシュートは大渕に触れられながらもネットを揺らし、待望の先制点が生まれた。

「選手権の舞台は新鮮だし、素晴らしい環境、素晴らしいピッチで、そして素晴らしい相手と試合ができていることに感謝したい。その舞台でのゴールは個人としても嬉しく思う」

 この得点が決勝点となり、東海大仰星は1-0の完封勝利で2回戦へと駒を進めた。

 自身の持ち味を「攻撃の起点になれるところと最後に勝負を決め切るところ」と語ったように、“武器”を見せ付けて勝利に貢献したものの満足することはない。「前半にチャンスがあったので、全て決め切ってこそエースだと思う。慢心せずに謙虚に頑張りたい」と次戦以降もエースの役割を全うしようと静かに闘志を燃やしている。

(取材・文 折戸岳彦)

●第102回全国高校サッカー選手権特集
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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