TOP
>
NEWS
>
選手権
>
記事詳細

市立船橋が帝京長岡をPK戦で撃破!2年生守護神ギマラエス・ニコラスが連続PKストップ

[12.31 選手権2回戦帝京長岡1-1(PK4-5)市立船橋柏の葉]

　第102回全国高校サッカー選手権の2回戦が31日に行われ、市立船橋高(千葉)が帝京長岡(新潟)を1-1から突入したPK戦を5-4で下し、3回戦に進出した。来年1月2日に行う3回戦では、星稜高対四日市中央工高の勝者と対戦する。

　県立柏の葉公園総合競技場はこの日、第1試合で地元千葉の市立船橋と帝京長岡、第2試合で前年王者の岡山学芸館と尚志が組まれたこともあり、チケットは完売。超満員の観衆が詰めかけて熱戦を見守った。

　第1試合は清水エスパルスへの入団を内定させる注目FW郡司璃来(3年)を擁する市立船橋が序盤から圧倒的に攻め込む展開になる。しかし普段の4バックから3バックに変更して対応する帝京長岡もこの展開は織り込み済みで、市船の攻撃を跳ね返していく。

　前半12分の市船のカウンターから郡司が運び、FW久保原心優(2年)がチャンスを迎えるが、前に出たGK小林脩晃(2年)に対応される。同24分にはMF太田隼剛(3年)のロングパス一本で郡司が背後に抜け出したかと思われたが、これも上手くシュートまで持ち込むことは出来なかった。

　スコアレスで折り返した後半から両チームがメンバーを交代して動きをみせる。市船は右SHのMF佐々木裕涼(3年)に代えてMF森駿人(3年)を投入。帝京長岡は前半途中に右足を負傷したDF池田遼(2年)に代えてMF香西大河(2年)を送り込む。両選手ともポジションはそのまま入り、システムに変更はなかった。

　後半開始と同時に帝京長岡が立て続けにチャンスを作る。しかし1分のFW畑遼河(3年)のドリブルからのシュートはDFがブロック。同4分のDF松岡涼空(3年)の右クロスから畑が落として、ゴール前にFW堀颯汰(3年)が詰めるが、シュートは左に外れていった。

　すると後半8分、市船がセットプレーから先制点を決めることになる。前半からCKを多く蹴ってきた市船だが、初めてショートコーナーをみせると、CKを出したあとに森がエリア内で縦パスを受ける。フリーの状態で放ったシュートはGKに弾かれるが、こぼれ球をDF佐藤凛音(3年)が蹴り込んでゴールネットを揺らした。

　攻めるしかなくなった帝京長岡は後半22分からFW新納大吾(2年)を投入。システムを4バックに戻して攻撃意識を高めていく。同28分のビッグチャンス、右サイドからワンタッチでパスを繋ぎ、堀のラストパスをMF山村朔冬(3年)が左で受けた場面は得点にはならなかったが、同32分、左サイドから山村がグラウンダーのクロスを入れると、MF橋本燦(3年)がつぶれた背後にいたMF水川昌志(2年)がゴール正面から落ち着いて流し込み、同点に追いついた。

　試合は80分で決着がつかず、PK戦に突入。そして先攻の帝京長岡が成功させる中で、市船は4人目で蹴ったDF内川遼(3年)が小林に止められて失敗。しかし帝京長岡も決めれば勝ちのPKをFW谷中習人(3年)が蹴るが、GKギマラエス・ニコラス(2年)に止められる。そして帝京長岡は6人目で蹴ったMF橋本燦(3年)も止められる。市船は6人目のDF宮川瑛光(3年)が成功させて勝ち上がりを決めた。

●第102回全国高校サッカー選手権特集

Text by ゲキサカ編集部

プロフィール記事一覧

関連記事