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市船撃破目前も…帝京長岡は出場10回で7回目のPK戦敗退「今回こそはと…」

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PK戦で1本を止めたGK小林脩晃(2年)だったが…(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[12.31 選手権2回戦 帝京長岡1-1(PK4-5)市立船橋 柏の葉]

 またもPK戦での敗戦となった。10回目の出場となる帝京長岡高(新潟)だが、これで7度目のPK戦による敗退。古沢徹監督も「これまで8回のPK戦があったが、7回負けている。今回こそはと思ったのですが……。課題と思ってPKもしっかりとやっていきたい」と話すのが精いっぱいだった。

 この日は勝利目前まで行っていた。PK戦で先攻だった帝京長岡は、中学時代に日本クラブユース選手権決勝でFC東京U-15むさしをPK戦勝利に導いていたGK小林脩晃(2年)が、相手の4人目をストップ。しかし決めれば勝ちという5人目をFW谷中習人(3年)が失敗。続く6人目で蹴ったMF橋本燦(3年)のPKも止められてしまった。

 試合を通しても市立船橋高対策をしっかり練ってきていた。システムをいつもの4バックから3バックに変更。強力2トップを3人で対応することで、攻撃の起点をつぶした。終盤には4バックに戻すと、いつものパスワークを披露。後半32分の同点弾に繋げた。

 PKを止められた橋本は「大舞台でPKを蹴れて、強気で蹴れたのはよかった。このPKが今後の大学サッカーにおいて、一つの糧になればいいなと思います」と涙交じりに話すと、「自分たちが残せたことはプレミアに参入させてあげたことしかない。毎週全国大会のような舞台で力をつけて、2回戦なんか楽々飛び越えられるようになってほしい」と後輩たちに夢の続きを託した。

帝京長岡のPK戦
2000年度2回戦 ●2-2(PK4-5)星稜
2005年度1回戦 ●1-1(PK6-7)明徳義塾
2013年度1回戦 ●1-1(PK2-3)徳島市立
2016年度1回戦 ●1-1(PK4-5)徳島市立
2018年度2回戦 ○2-2(PK17-16)旭川実
2020年度準決勝 ●2-2(PK1-3)山梨学院
2021年度3回戦 ●1-1(PK3-5)桐光学園
2023年度2回戦 ●1-1(PK4-5)市立船橋
(取材・文 児玉幸洋)

●第102回全国高校サッカー選手権特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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