beacon

[MOM4609]堀越MF仲谷俊(2年)_待望弾でロナウジーニョの“遊び心”解放か…目指すは初の4強、そして優勝へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

堀越高MF仲谷俊(2年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 選手権3回戦 明桜 0-1 堀越 駒沢]

 攻撃を司る2年生MFが選手権ベスト8の扉を開いた。堀越高(東京A)はMF仲谷俊(2年)の先制ゴールが決勝点に。「自分の1点を最後まで守備が守ってくれた。1-0で勝ててよかった」と笑顔を見せた。

 序盤から勢いに乗った堀越は、前半28分に均衡を破る。後方からのボールをFW高谷遼太(3年)がポストプレー。つないだボールをFW中村健太(3年)が右サイドからクロスで上げると、ファーサイドの仲谷がヘディングシュートでゴールネットを揺らした。

「いいボールが来たので、しっかり決めれて良かった」(仲谷)。ヘディングでの得点は、高校の公式戦では初だという。残り時間も走り続けて攻撃をけん引。後半33分には敵陣近くまでボールを運び、FW小泉翔汰(2年)の決定機を演出する。ゴールには結びつかなかったが、チャンスを作り続けた。

 好きな選手にはロナウジーニョの名前を挙げる。仲谷が生まれた年代にピークを迎えたテクニシャンだが、「あの遊び心が好き。スーパープレーを見て勉強している」と憧れを語る。得点を欲するがゆえに余裕がなかったと自覚。待望のゴールを「自信に変えて、次の試合は遊び心を持って楽しませることができたら」と躍動を誓う。

 選手権3試合で無失点が続く。前線の仲谷は「守備がしっかり0点で抑えられることが一番」と守備の重要性を強調。「後ろに感謝しつつ、自分たちが後ろに楽をさせるためにも、もう少し点を決めたい」。20年度以来の過去最高成績8強入りを決めたが「ベスト8が自分たちの目標じゃないので」と語気を強める。「優勝を目指して、ひとつずつ勝利していきたい」とさらなる快進撃を予告した。

(取材・文 石川祐介)

●第102回全国高校サッカー選手権特集
石川祐介
Text by 石川祐介

TOP