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初戦の反省をバネにサイド攻撃司った青森山田MF菅澤凱「誰よりもやってやろうと思っていた」

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MF菅澤凱(3年)

[1.2 選手権3回戦 青森山田高 7-0 広島国際学院高 浦和駒場]

 大苦戦を強いられた大会初戦の反省点を活かし、青森山田高のゲームメーカーが違いを見せた。

 青森山田はシードによる大会初戦となった昨年12月31日の2回戦で、飯塚高にPK戦で辛勝。0-0で迎えた後半24分に自陣でのボールロストから先制点を献上し、一時は初戦敗退もよぎる窮地に追い込まれていたが、このミスに絡んだのがボランチのMF菅澤凱(3年=G大阪Jrユース)だった。

 だからこそ本領発揮に燃えていた。「初戦はみんなに助けてもらったので、この試合にかける思いは誰よりもやってやろうと思っていた」。相手を冷静に見ながらプレスをいなすと、持ち味のキックを活かして両サイドに配球。MF川原良介(3年)とMF杉本英誉(3年)によるサイド攻撃を司った。

「英誉と川原は技術があって、この大会のトップだと思うので、彼らがノビノビできるように意識していた」

 選手権の雰囲気にも適応を見せ、「初戦は選手権の緊張感を初めて味わって、本当にすごい舞台だなと感じた。今日はリラックスして入れた」と菅澤。自己評価は「オフ(ザボール)のところの準備は監督からも言われていて、そこの部分を意識したら今日の結果につながったので、自分が何かをしたというよりは言われたことをやっただけかなと思う」と控えめだったが、さすがの存在感を示す一戦となった。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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