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“国立行き”かけて昌平と激突…古巣戦の青森山田10番MF芝田玲「圧倒的に勝ちたい」

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MF芝田玲(3年=青森山田中)

[1.2 選手権3回戦 青森山田高 7-0 広島国際学院高 浦和駒場]

 PK戦にもつれ込む大苦戦を強いられた初戦・飯塚戦(○1-1、PK5-3)から一転、青森山田高は広島国際学院高を7-0の圧勝で下し、準々決勝進出を果たした。前半はやや固い雰囲気が持続し、1点にとどまったものの、後半は交代選手の活躍もあって6ゴール。2年ぶりの王座奪還に向けて弾みのつく内容で、6年連続のベスト8入りを決めた。

 試合後、正木昌宣監督は「初戦は選手権というこの舞台が作り出す雰囲気、空気感は経験があってもなかなか難しいもので、ただあの中でもきっちり勝ち切れたのが大きかった」と振り返りつつ、「次からは本来やってきたこと、山田らしくやろうと再確認して今日のゲームに臨めた。後半は特に出せたんじゃないかなと思う」と本領発揮の一戦に手応えを語った。

 4日に控える準々決勝の相手は昌平高に決まった。今季の高円宮杯プレミアリーグEASTでは昨年7月2日の前半戦こそ5-1で圧勝したものの、同11月26日の後半戦では「勝てば優勝」という条件の中で2-2のドロー。結果的には最終節で優勝を決めたものの、直接対決では勝ち切れなかった悔しさの残る相手だ。

 正木監督は「埼玉(浦和駒場)で、向こうは地元なのでたくさんの応援も来ると思いますが、ただプレミアで優勝を逃した相手でもあるので、しっかり勝ち切って次につなげたい」と意気込み。互いに手の内を知る対戦となるが、「力と力がぶつかり合うゲームになると思うので、そこで決して負けることなく、個でもグループでも勝ち切れるように準備して戦いたい」と先を見据えた

 また青森山田の10番を背負うMF芝田玲(3年=青森山田中)は中学1〜2年時、昌平高の実質的な育成組織にあたるFC LAVIDAに在籍。当時のチームメートが昌平高の主力を担っており、最後の選手権という大舞台で旧友たちと再会する形となる。

 再戦が決まって「ここでやれることに縁を感じるし、お互いにやろうという話はしていた」と明かした芝田は「まずはここにお互い来られたので、それは良かったなと思う。でも勝たなかったら意味がない」ときっぱり。国立行きの切符を勝ち取るべく「プレミアの借りもあるので圧倒的に勝ちたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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