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MF仲谷俊が2試合連続決勝点。「全然満足していない」2年生は準決勝でより堀越の勝利に貢献し、将来を変える

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後半27分、堀越高MF仲谷俊(2年=ジェフユナイテッド千葉U-15出身)がゴールを決めて2-0。このゴールが決勝点となった

[1.4 選手権準々決勝 堀越高 2-1 佐賀東高 柏の葉]

「自分が中学2年生、3年生の時に選手権に出ていて、自分が1年生で試合に出れて、戦術とかも自分に合いそうだと。(強豪校の)オファーもあったけれど、自分のサッカーは堀越の方が合うなと思って堀越を第1候補にしました」

 高校進学時に名門校の誘いやU-18チームへの昇格よりもまず優先していたという堀越高への進学。MF仲谷俊(2年=ジェフユナイテッド千葉U-15出身)はその2年後の選手権で「(当時は)正直考えていなかった」という国立準決勝に立つチャンスを自分の決勝点で勝ち取った。

 1-0の後半27分、仲谷はFW中村健太(3年)からの右クロスに中央で反応する。ダイレクトで打てるタイミングだったが、冷静にファーストタッチでDFを外してから右足シュート。「自分は足元の技術が結構自信がある。(中村)健太から結構良いボールがきたんで、落ち着いて、焦らずに打たないで(シュートを)キャンセルする落ち着きがあったので、自分的には良かった」という会心の一撃が決勝点となった。

 2試合連続決勝点。3回戦のゴールよりも嬉しいと振り返る。ただし、本人は「正直、まだまだ自分は今大会活躍できていないし、2点取れていますけれどもまだまだ取らないといけないと思うし、全然満足していない」と厳しい自己評価。より活躍して自分の将来も変える意気込みだ。

「自分がもっとチームに点というのもそうだし、プレーでも貢献して、後ろがほぼほぼゼロで抑えてくれているんで、後ろを楽にさせられるように。(そして)自分の存在価値も広げたい」と力を込めた。

 川崎F U-12から昇格できずに千葉U-15へ。高校進学時は自分のプレースタイルに合っていることや、先輩MF東舘大翔(現青山学院大)が1年時から選手権で活躍している姿にも憧れて堀越に進路を絞っていたという。その堀越で自主性が向上。自分の可能性を広げ、全国舞台で結果を残している。

 家族の支えもあって、堀越でサッカーをすることができている。千葉市の自宅を午前5時半頃に出発し、八王子市のグラウンドから帰宅するのは午後10時前だ。サポートしてくれる両親に感謝。その恩返しをするためにも、準決勝で堀越の勝利により貢献する。

(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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