beacon

4年生にJ内定選手のいない今年の筑波大、初戦敗退に神戸内定3年生MF山内翔「神戸の活動もあるけど、まずは大学だと思っている」

このエントリーをはてなブックマークに追加

山内翔は初戦敗退に「自分たちの力負け」と振り返った

[12.11 インカレ2回戦 中京大2-2(PK5-4)筑波大 AGFフィールド]

 筑波大(関東3)の戦いは、初戦で終わった。後半4分までに喫した2点のビハインドを、FW和田育(4年=阪南大高)とMF竹内崇人(2年=広島ユース)のゴールで跳ね返したが、PK戦に屈した。MF山内翔(3年=神戸U-18)は「自分たちの力負け。相手の方が体を張って守っていた。普通に相手が上だったなと思います」と完敗を認めた。

 ワールドカップの活躍で日本中に知名度を広げたMF三笘薫の母校。昨年まで多くのJリーガーを輩出してきた大学だが、現時点で4年生にJリーグ内定選手がいない異例の年となっていた。(同学年のFW森海渡は、3年終了で退部し柏に入団)

 ただ一方で、3年生以下の下級生にJリーグ注目選手が多数いる特徴もある。特にアンカーポジションでチームの心臓の役割を担う山内は、今年春に早くも卒業後の神戸への入団を内定。2年生にもMF田村蒼生(柏U-18)やMF角昂志郎(FC東京U-18)、MF竹内崇人(広島ユース)といった注目選手が控えている。

 だからこそ山内は、「もっともっとチームを引っ張ることが出来れば、もっと違う結果になったと思う。そこに関しては申し訳ない気持ちでいっぱいです」と悔しさを噛みしめる。

「支えてくれた4年生のためにもタイトルを獲りたいなと思っていた。森侑里さんは前半で交代して悔しかったと思うし、ゲームキャプテンをしていた和田(育)さんも悔しかったと思うけど、監督の横まで出てきて声をかけてくれていた。自分は延長でキャプテンマークを巻かせてもらったけど、来週の試合に繋げられなかったことは申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 来季はいよいよ最終学年。「自分が筑波に何かをもたらしたかというと、何も出来ていない。神戸の活動もあるけど、まずは大学だと思っている」と強調すると、「今日も終わって涙が出なかった。プロ内定はありますけど、大学サッカーをやり切った気持ちはまだない。ラスト1年あるなかで、自分が何を残せるか。どういう立場で行動しようとかは、まだ何も決まっていないけど、まだまだ自分のやることは多いなと思っています」と気持ちを切り替えた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第71回全日本大学選手権(インカレ)特集

TOP