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[MOM845]国士舘大FW古川真人(3年)_J3MVPの先輩たちに揉まれ鍛えたハードワーク

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.11 インカレ2回戦 阪南大0-1国士舘大 AGFフィールド]

 ワンタッチゴールを華麗に決めた。後半23分、国士舘大(関東6)は右サイドを突破したMF布施谷翔(4年=駿台学園高)がグラウンダークロスを入れる。「フセ君が右で持った時は、練習でも低くてDFとGKの間に転がすボールを見ないでも蹴ってくれるので、分かっていました」。ニアに走り込んだFW古川真人(3年=実践学園高)が右足で合わせて、先制点を決めた。

 今季は飛躍と遂げるシーズンになっている。関東大学リーグではランキング3位の9得点。アミノバイタルカップと総理大臣杯の準決勝、決勝ではいずれも得点を記録する勝負強さもみせている。

 思い返せば、昨年からレベルの高い環境に身を置いていた。主将を務めたFW梶谷政仁が卒業後に鳥栖に入団(来季は秋田にレンタル)。そしていわきFCに進んだFW有田稜は、J3で17得点を決めて得点王を獲得するとともに、リーグMVPにも輝いた。

「私生活でも有田さんとは仲良くさせてもらっていたので、今年の活躍は刺激でした。当時も練習から凄かったですし、MVPは凄いなと思ったけど、有田さんならというのはあります」

 ただ、当時から先輩たちに勝てることはないかを常に考えながら練習していたという。「自分が何が勝てるかなと思った時に、ハードワークをするしかないと思った。先輩たちの活躍は力になりますし、ああいう人たちがいなかったら今の自分はないので、感謝しかないです」。

 そして何より、今年の活躍をサポートしてくれた4年生への感謝を持っている。「キャプテンのマサくん(GK飯田雅浩)や、ツナくん(MF綱島悠斗)といった主力がしっかりしていて、ピッチ内外で先輩としてあるべき姿をみせてくれている。有終の美を飾ってもらいたいと思います」。3年生エースは必ずや、元日国立のピッチに導く。
 
(取材・文 児玉幸洋)
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