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[MOM844]中京大GK福本悠(2年)_汚名返上のPK戦ストップ、「分析通り」と感謝

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.11 インカレ2回戦 中京大2-2(PK5-4)筑波大 AGFフィールド]

 汚名返上のPK戦になった。1回戦の福岡大戦でもPK戦を勝ち上がった中京大だ(東海3)が、GK福本悠(2年=G大阪ユース)は1本も止めることが出来ていなかった。

 しかし今回はしっかりと対策を立ててきた。試合後すぐに4年生が筑波大を分析。その中では筑波大の選手のPKを蹴る方向もしっかりと解析されていた。

 すると今回は1人目から方向もばっちり。なかなか止めることは出来なかったが、2本目もあと一歩でストップという場面を作った。そして5人目で蹴ったFW庄司夢ノ介(3年=山形ユース)のシュートを左に飛んでセーブ。この日は正真正銘の勝利の立役者になった。

「4年生のスカウティングのおかげで、何番はどっちに蹴るという情報が事前にありました。1回目で触った時も2本目も、最後に止めた時も情報通りの方向に飛んだ。感謝したいです」

 入学初年度レギュラーの座を掴み、昨年のインカレでも先発出場。しかし2年目の今季は5月からスタメンの座を外れるなど、苦しいシーズンになった。「心の中ですっきりとした気持ちでサッカーが出来ていなかった」。

 考え込んでしまう性格もあり、なかなか持ち直すことが出来なかったが、高校の恩師などにも相談。そして練習を重ねることで自信を徐々に取り戻し、リーグ戦の終盤、残り2試合というところで先発に復帰した。

 PK戦で止められなかったインカレ1回戦のあとは、「結構自信をなくしていた」と振り返るが、この日の試合前の時点では「みんな頑張っているのに、このままじゃダメだ」と奮い立っていたという。

 次戦の相手である新潟医療福祉大は、夏の総理大臣杯の初戦で完敗を喫した相手。福本も当然、悔しさを共有している。

「夏は本当に前期リーグのいい流れで入ったと思ったけど、何も出来ずに負けてしまった。でも粘り強く、自分たちらしさを持って戦えたら戦える相手だとベンチで見ていて思ったので、今度はリベンジしたいなと思います」

 中京大対新潟医福大の3回戦は18日、相模原ギオンスタジアムで11時にキックオフする。

(取材・文 児玉幸洋)
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