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連勝に向けて手応えを口にする香川「代表は日に日に良くなっている」

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 ヨルダン戦で『初戦』の悔しさを晴らす。日本代表は7日、埼玉スタジアムでブラジルW杯最終予選のヨルダン戦に向けた前日練習を行った。練習後、日本代表MF香川真司は「1試合目での課題に取り組んで2試合目を迎えられるので、(代表は)日に日に良くなると思います」と、手応えを口にした。

 得点を挙げることのできなかった初戦のオマーン戦後は、3-0という快勝にも悔しげな表情を浮かべた。中4日で迎える第2戦に向けてアルベルト・ザッケローニ監督とも話し合ったという。

「攻撃の中でのポジショニングの話だったりは監督としました。その中で自分自身、良いことだと思ったことには積極的にトライして、自分が感じることは自分なりにやって、より良い形で前線にボールが入るように(パスを)引き出していきたいなと思います」

 そのためのカギは、立ち上がりだと話す。オマーン戦を振り返り「なかなか最初、ボールに絡むことができなくて、試合のリズムに入りにくかった。良い形でスタートできれば、90分をとおして楽に戦えると思う」と力を込めた。同じ過ちを繰り返さないためにどうすべきかを、オマーン戦からの4日間で模索してきた。

「時と場合によりますが、僕は動きながらプレーしたい。逆サイドに(ボールが)あるときは、オマーン戦のときは(左に)張っていることが多かったですけど、どんどんボールに絡んでいきたい。その上でワイドに開いてチャンスがあるのであれば、その時は(サイドで)ボールを受けられれば1対1を仕掛けられる。ペナ角(PAの角)付近でボールを受けられたら、佑都も上がってきて2対1でできたり、中に切り込んでシュートだったり、ワンツーであったり、(本田)圭佑くんと絡んだり、いろいろなバリエーションができると思うので、そこでいかにボールをもらえるか。もちろんラインは引かれると思うけど、そこに入っていければいい」と、試合に向けての具体的なイメージを語った。

 11年1月に行われたアジア杯では、初戦でヨルダンと対戦し、1-1で引き分けている。当時のイメージは「あんまりない」と振り返りつつも、「あのときも初戦で、なかなかチームとして形が見えない中で、いろいろな問題があった。そういう難しさはあった」と、オマーン戦に近い状況にあったと明かした。

 同時に、この試合は香川が初めて背番号10を付けて臨んだ一戦でもあった。1年以上が経ち、エースナンバーを背負う重圧も、もはや感じない。「10番? 特に何も…。この前も(オマーン戦)やっているので大丈夫です」。1年前に挙げられなかったヨルダン戦の勝利、そしてオマーン戦で挙げられなかった自身の最終予選初ゴールを目指し、10番を付ける23歳が日本の攻撃をけん引する。

(取材・文 河合 拓)

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