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日本vsヨルダン 公式練習後の選手コメント

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 日本代表は7日、W杯アジア最終予選・ヨルダン戦に向け、試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行った。

以下、練習後の選手コメント

●FW香川真司(ドルトムント)
―勝って臨む2試合目になるが?
「僕はさらに良くなると思っている。代表チームというのは試合を追うごとに、アジア杯もそうだけど、自分の感覚として良くなるんじゃないかなと。練習だったり試合をやることで、日に日に良くなっていくと思うので。僕自身もすごくポジティブに1試合目での課題に取り組んで2試合目を迎えられるので、日に日に良くなると思う」
―初戦のあと、具体的に意識したことは?
「調整が基本的に多かったけど、ボールを持ったときのイメージとしては、良い距離感でやることと、あとはシュートにつながる仕掛けだったり、そういうのを意識してやっていた」
―確認して明日に向けての部分は?
「別にそんなに変わることはないし、攻守の切り替えだったり、セカンドボールを拾われたりして攻めているときとかに、DFラインやボランチがしっかりリスクマネジメントしてやらないと、簡単にカウンターを食らっちゃう。攻撃の中でのポジショニングの話は監督ともした。その中で自分自身も良いことだと思ったことは積極的にトライして、自分が感じることは自分なりにやって、より良い形で前線にボールが入るように、引き出していきたい」
―距離感は自分が近づく、近づいてもらう?
「時と場合によりますが、僕は動きながらプレーしたいので。試合の流れを見ながらだけど、逆サイドに(ボールが)あるときは、オマーン戦のときは(左に)張っていることが多かったけど、どんどんボールに絡んでいきたい。その上でワイドに開いてチャンスがあるのであれば、そのときは(サイドで)ボールを受けられれば1対1を仕掛けられるし、ペナルティーエリアの角らへんでボールを受けられたら、(長友)佑都も上がってきて2対1にできたり、中に切り込んでシュートだったり、ワンツーであったり、(本田)圭佑くんと絡んだり、いろいろなバリエーションができる。、そこでいかにボールをもらえるか。もちろんラインは引かれると思うけど、そこに入っていければいいのかなと思う」
―監督との話は張るときと張らないときの確認?
「まぁ、そういう形ですけど。『ボールサイドにいるときはどんどんこの前みたいにアシストみたいな形でどんどん組み立ててほしい』と言われたし、『ボールがないところではよりゴールに近いところでボールを受けろ』と言われたので。それは明日意識して、本当に明日は最初からどんどんボールに絡みたい。オマーン戦はなかなか最初にボールに絡むことができなくて、試合のリズムに入りにくかった。そういう意味では最初から試合に入れるように。良い形でスタートできれば、90分をとおして楽に戦えると思う」
―距離感が近くなればやりやすい?
「運動量の面では前線はこの前の試合は少ない方だと思った。せめてもっと動きの質を上げて、あとはなるべく引いて受けないように。ゴール前で我慢して、ボールを受けられるようにしたい。そこを引き出したいし、そういう意味ではボランチとの距離をより短くして、そこが長くなってしまうと難しい。もう一つ前でボランチが仕事をできたり、パスを出せれば、僕たちももう一つ前で仕事ができると思う。そういうのはヤット(遠藤保仁)さんだったりと、試合前に話しながらやれたらいいのかなと思う」
―仕掛けが少なかった?
「低い位置で仕掛けてという意味では難しさがある。リスクも伴うので、もう一つ前でやれるように。あとは気候の問題や湿度の問題に重さを感じたから。それは1試合やったことで今日も体はすごく良かったし、良いコンディションができていると思う」
―アジア杯のヨルダン戦のイメージは?
「いや、あんまりないですね。ただ、あのときは初戦でなかなかチームとして形が見えない中で、いろいろな問題があった。そういう難しさはあったと感じる」
―今回は1試合やっている分、精神的に入りやすい?
「今はそういう意味ではオマーン戦をやって初戦も終えたし、そこをチームとして勝ち切れたので、気持ち的には良い状態に入れそうだし、コンディションもすごく良い状態。明日は良い結果になればいいのかなと思う」

●FW岡崎慎司(シュツットガルト)
―昨年のアジア杯のヨルダン戦の印象は?
「僕自身は最初は外から見ていて、ボールを回せているし、主導権を握っていたけど、カウンターで取られてからはうまく仕掛けられていなかった。回しているだけじゃ勝てないし、コンビネーションあるいは個人の能力で仕掛けることが大事。そういう姿勢が大事だし、アジア杯の初戦はボールを回すだけになった。その二の舞にならないようにしたい」
―サイド攻撃が重要になる?
「自分たちにはバリエーションがある。引いてきたら1回サイドから行って、中央に行ったり工夫して、相手が前に来れば速攻も有効になる」
―2戦連発中だが?
「チャンスの数を考えれば、もっと決めるシーンがあった。ワンチャンスで先制点が取れるように集中して、そうでなくても集中力を切らさず、ゴールを狙っていきたい」
―毎試合ゴールを狙う?
「チャンスがあれば点を取りたいし、チャンスがあるところに顔を出したい。チームが勝つことが一番だし、勝利のためのゴールを取りたい」

●FW前田遼一(磐田)
―昨年のアジア杯のときのヨルダンの印象は?
「あの試合は前半で代えられちゃったので……」
―オマーン戦で中東のDFへの対応は手応えをつかめた?
「そういう気持ちはないですね」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
「明日も、3日のオマーン戦のように素晴らしいスタジアムの雰囲気でできると思うし、スタジアムだけでなく、テレビの前でもたくさんの人が応援してくれていると思うので、そういう人たちのためにもみんなが一つになって戦いたい。みんな集中しているし、こないだの試合に勝ったからといって、油断する気持ちもない。試合に集中して入って、自分たちのゲームができれば、明日の試合も勝てると思う」
―ヨルダンはアジア杯のころと違いはあるか?
「アジア杯、W杯3次予選とヨルダンはどんどん力を付けてきている。難しい相手だと思うけど、今回は自分たちのホームで素晴らしいサポーターを背にプレーできる。自分たちにアドバンテージはあるし、ヨルダンに対して恐れを抱くことはない」
―アジア杯のころと日本はどこが一番変わったか?
「アジア杯のときから選手それぞれが個々の部分でいろんな経験を積んで、みんながいい意味で、慢心ではなく自信を持ってプレーしている。チームとしても今まで積み重ねてきた時間があるし、アジア杯のときはザッケローニ監督になってからそれほど時間もたっていなかった。そこから積み重ねてきたものがあるので、チームとして全員が同じ方向を向いてやれていると思う。そこがよくなっているところだと思う」

●MF遠藤保仁(G大阪)
「急ぎすぎもよくないし、変な取られ方をしないように。自分たちが自滅するような形にはなりたくない」
―オマーン戦では監督が「縦に入れろ」というジェスチャーを見せているシーンもあったが?
「縦に入れたらチャンスになるところで入れられないところもあったと思うけど、そこはボールを持っている選手にしか分からない。もちろん、チャンスがあったら積極的に前を狙う意識はある」
―2戦目ということで初戦とは違う?
「2戦目も特に変わりなくやりたい。アグレッシブにいくところはいって、リスクを冒すところは冒していきたい。まず明日の90分でいい結果を出すことに集中しないといけない。基本的に全部勝つつもりでいるし、この4日間いい準備ができたので、明日の結果に結び付けられればと思っている」

●DF今野泰幸(G大阪)
―ヨルダンで警戒するところは?
「前線に個人技のある選手がいるので、警戒するところはたくさんある」
―アジア杯の失点シーンは見返した?
「してないです」
―あの時の印象は?
「前線には良い選手がいるし、前線はミスをしてもいいから一か八かの仕掛けもしてくるだろうから、そういうのも一瞬も気を抜かずに、しっかりとチャレンジ&カバーをしながら対応していきたい」
―日本も試合を重ねたが?
「もちろんミスはしたくないし、ミスにもいろいろある。ポジショニングのミスとかも90分をとおしてなくしながらやれれば、失点をゼロに抑えられるかなと思う」
―相手のロングボールには?
「あらゆることを想定しているし、ケアしている。警戒しなくちゃいけないと思っているし、その準備はできている」
―吉田との連係は?
「別に2人で話すことはない。まだだれが出るかも分からないというのもあるし、話すのは直前とかになると思う。練習で良い準備ができているから」
―1試合勝って臨めるが?
「1試合勝って、少しは落ち着きましたけど、また緊張感も増してきているし、絶対に負けられない試合というか、勝たないといけない試合。気は引き締まってきている。間違いなく今日の夜は緊張しています」

●DF吉田麻也(VVV)
―オマーン戦で出た課題は?
「オマーン戦はちょっと少なかったので、なるべく前に、岡ちゃん(岡崎慎司)とか、本田(圭佑)さんのところにボールを出せるようにしたい。左から好機をつくれているけど、右も何回も上下動できる選手がそろっていると思うので。左は結構、ボールをこねながらプレーするけど、右はもうちょっとスピーディーにできる。それを生かして、スピーディーに攻撃を展開できれば一番いいなと思う。そのためには良いボールが入らないといけないので、自分が起点になるつもりでやっている」
―ボランチを飛ばして?
「そうですね。なるべく飛ばしてやりたい。一つずつ経由していくと、時間がかかってしまうので」
―左右のタイプの違いは日本の武器?
「良いバランスだと自分は思っている。やっぱり右の方がスピードがあるので。岡ちゃんは中に入っても(点が)取れるし。あとはあまりコネ過ぎないように、時間をかけないでゴールに向かえるようにしている」
―内田との縦の関係は?
「普通ですよ。でも、なるべく僕はウッチー(内田)を高い位置に取らせて、より攻撃的に行けるように意識している。最初の守備でいかに高い位置を取って、相手の最初の(攻撃の)芽をつぶせるかだと思う」

●DF内田篤人(シャルケ)
「初戦みたいな入り方ができればいいと思う。初戦は立ち上がりがよかったので、次も続けられれば。いい緊張感と、スタジアムの雰囲気もいいので、それがかみ合えばいいと思う」
―オマーン戦でいい入りができた要因は?
「監督の指示で『前半の5分ぐらいは前から行こう』と。ロッカーを出る前に話があって、やることが決まっていた」

●DF長友佑都(インテル)
―昨年のアジア杯でのヨルダンの印象は?
「右サイドの選手はスピードがあって、キレもあったし、いい選手だった。その選手を止めないといけない。経験豊富だし、いくところといかないところの判断が素晴らしいのでしっかり止めたいし、それだけじゃなくて、攻撃でも結果を残したい。あそこを止めないと難しいことになるし、あそこを起点に攻撃をしてくると思う。自由にさせるとヨルダンのサッカーをさせてしまう。チームとしてコンパクトにしてくるし、チームワークがいいので厄介な相手だと思う」
―左サイドの攻撃のイメージは?
「オマーンはマンマークみたいに俺や(香川)真司に付いてきたけど、付かれている方がやりやすい。フィフティボールや裏へのボールも、ゾーンで守られるよりもマークで付かれる方が駆け引きができる」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子、河合拓)

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