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最後までピッチに残って自主トレ、宮間「完璧に近づく努力はした」

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 だれよりも最後までピッチに残り、FK、ミドルシュートを繰り返した。日本女子代表(なでしこジャパン)のMF宮間あやは全体練習、さらには自主練習が終わり、他の選手たちがクールダウンでグラウンドの周囲を走り始める中、黙々と右足を振り続けた。佐々木則夫監督から「宮間、そろそろ!」と声がかかるまで黙々とボールを蹴り続け、最後に豪快なミドルシュートを叩き込むと、チームメイト、報道陣から大きな拍手が送られた。

 壁用の人形に加えてスタッフも壁に立たせ、バックアップメンバーのGK山根恵里奈がゴールを守ったFK練習は計30本。得意の左45度から狙ったキックは10本中4本を成功させた。五輪の試合球の感触を確かめ、あとは決戦に臨むだけ。「完璧はないと思っているけど、完璧に近づけるように努力はしたつもりです」。その表情も戦闘モードに入った。主将として臨むロンドン五輪。大会初戦を翌日に控え、「すべてを出すしかない」と短い言葉に決意を込めた。

(取材・文 西山紘平)

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