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なでしこの正GKは福元か、「心と体はいい準備ができている」

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 最後まで熾烈なポジション争いが繰り広げられた守護神の座はGK福元美穂が射止めることになりそうだ。25日のグループリーグ初戦・カナダ戦を翌日に控えた24日の練習後、佐々木則夫監督は先発メンバーについて「GKだけには今夜話して、いろいろ準備をする」と話すにとどまったが、セットプレーの守備練習では福元がゴールを守り、先発起用の考えを固めたことをうかがわせた。

 11日のオーストラリア戦(3-0)、19日のフランス戦(0-2)といずれも福元が先発したが、後半からはGK海堀あゆみが出場。昨年の女子W杯でゴールを守った海堀か、4年前の北京五輪で正GKを務めた福元か。両者の争いは最後まで続いたが、背番号1を任された福元が守護神として2大会連続の五輪に臨む。

「海堀選手と競っているわけではなく、自分自身との闘いだと思っていた。心と体はいい準備ができている。試合に出たら、力を発揮できるように精一杯がんばりたい」

 メダルまであと一歩のところで届かなかった北京五輪。昨年、チームは世界一に輝きながら「個人としては何もしていない」と悔しさも味わった女子W杯。「実際にピッチに立たないと分からないけど、今の気持ちとしては4年前より平常心で挑めると思う」。なでしこのゴールは福元の両手に託された。

(取材・文 西山紘平)

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