[7.28 ロンドン五輪F組 日本0-0スウェーデン コベントリー]

　スコアレスドローにも前を向いた。決定機をつくりながら決め切れず無得点。一方でカウンターからピンチを招きながらも無失点に抑えた。0-0という結果に主将のMF宮間あやは「守備では4バックとGKが集中してゼロで抑えてくれた。ディフェンスは大野選手とか前線から始まっているけど、ゼロで抑えられたのはよかった」と、今大会初の完封に手応えを口にした。

　攻めあぐねた前半を終え、ハーフタイムには「もう1回違う試合だと思って入ろう」と選手間で話し、後半に臨んだ。後半立ち上がりからシュートチャンスをつくり、決定機もあった。しかし、フィニッシュの精度を欠き、「点が取れなかったのは次への修正点だと思う」と認める。1勝1分の勝ち点4。得失点差でスウェーデンがF組首位、日本は2位のまま最終戦に臨むが、宮間はあくまでポジティブだ。

「オリンピックに入って大野選手と大儀見選手の2トップになって、私も右(サイド)になった。(昨年の)W杯のときのように完成した状態で大会に入ったわけではない。今日はカナダ戦よりいいところも出せた。さらに進化していければいいと思う」

　昨年の女子W杯で世界一になろうと、チャレンジャーとして臨む五輪。発展途上のチームは大会を通じて完成形へ近づき、悲願のメダルへ突き進む。

(取材・文　西山紘平)

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