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なでしこジャパンvsスウェーデン 試合後の佐々木監督会見要旨

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[7.28 ロンドン五輪F組 日本0-0スウェーデン コベントリー]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は28日、ロンドン五輪グループリーグ第2戦でスウェーデン女子代表と対戦し、0-0で引き分けた。ともに第1戦で勝利したチーム同士の対戦。後半は何度も決定機をつくったが、決め切れず、勝ち点1を分け合った。

以下、試合後の佐々木監督会見要旨

佐々木則夫監督
「オーストラリア……じゃなかった。疲れているのかな(苦笑)。スウェーデンと戦うにあたって、カナダ戦より質の高いサッカーをやりながら結果を目標にやった。得点の場面をつくる局面までは行きつつ、ミスもあったが、局面まで行くビルドアップはできていた。ミスはしょうがない部分もあるし、攻撃も守備もカナダ戦よりよくやってくれた。GKを含めたCB2枚がよく守り切ったし、8番(シェリン)をうまく封じた。両サイドも攻撃にかかわり、ボランチも攻撃にかかわり、よくがんばってくれた。次につながる試合をしてくれたと思う。この2日の練習以外に、個々でミーティング、グループでミーティングをやっていた。その成果が出ていたと思う。勝たせてあげたかったが、スウェーデンも手ごわい相手。そう簡単にはいかない」

―ハーフタイムの指示は?
「前半は入りを含めてまだ足りなかった。後半はチェイシングもやるし、ビルドアップもボール回しもできた。相手を感じながらやれたことがよかった」

―後半はオープンな試合になったが?
「人数はいるが、ディフェンスとアタッキングの間が空いて、全体が前に厚めに準備していればよかったが、最終ラインが引き気味になっていた。点を取りに行く意欲はあったし、向こうもあった。後半は互いにスペクタクルな中、どっちが勝つかという戦いになった。思い切って点を取りに行く姿勢は評価しているし、相手のカウンターにもよく耐えてくれた」

―勝ち点1で2位のままという結果については? そのうえで南アフリカ戦に向けては?
「後先を考えてもしょうがない。引き分けで、得失点差で2位というのが現実。次はもっといい準備をして、今日よりもいい試合をする。勝ち点3を狙いに行くに尽きる。この試合の前に、記者から『2位でもいいのでは?』と聞かれて『あー』って返事したのが、僕のコメントとして(メディアに)出ていた。それで選手が動揺したところがあって、選手を正して今日の試合に臨んだ。2位でもいいとか書かずに、チームを乱さないで(笑)」

―相手に研究されている感じは受けたか?
「ブロックをつくって、ボールを奪ってから速く前線の3枚を使うという展開をやっていた。後半は守ってカウンターに徹していたが、各チーム、そういう意味でオーソドックスに戦ってきている。我々は今まで隠していたが、次からはミドルシュート、ロングシュートを狙っていきます(笑)」

―岩清水を含めた守備陣の評価は?
「相手の8番(シェリン)のエースに対し、前にもしっかり行き、後ろにも慌てずに対応していた。この2日間、彼女(シェリン)のプレーを何試合か徹底して見て、GKを含めたDF同士でやっていた。今回が一番やっていたと思うし、その成果が出た。準備が素晴らしかった」

―澤を代えた意図は? 田中、岩渕という五輪初出場の選手の評価は?
「この2日間、田中はコンディションも、ゲームメークの質もよかった。チャンスがあったら出そうと思っていた。澤については、本人はできるということだったが、疲労感を僕の見た目で感じた。田中を使うチャンス、試合を変化させるチャンスだと思った。長短のパスや仕掛けの中ではミドルシュートなど、細かい反省はあるが、スタートとしては落ち着いてやっていた。(岩渕)真奈は『攻撃に守備にどんどんかかわれ』と言って送り出したが、もう少しできると思う。横のドリブルから、相手に当たってもいいからシュートに行ってもよかった。ただ、持ち前のプレー、意欲は見えたし、次の試合につなげてほしい」

―フィニッシュの精度が課題か? 南アフリカの印象は?
「シュート練習します(笑)。南アフリカはチーム戦術では劣るかなとも思うが、一発は素晴らしいプレーを持った選手がいる。注意して戦わないといけない」

(取材・文 西山紘平)

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