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田中、岩渕が五輪初出場、岩渕「もう1、2回シュートを打てた」

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[7.28 ロンドン五輪F組 日本0-0スウェーデン コベントリー]

 積極的に五輪初出場の選手たちを投入していった。25日のカナダ戦では交代枠を1枚しか使わなかった佐々木則夫監督だが、この日は3枚の交代カードすべてを使い切った。MF田中明日菜、FW岩渕真奈の2人は五輪初出場。準々決勝以降も見据えた采配だった。

 最初の交代は後半14分。MF澤穂希に代わって田中を投入した。「この2日間、田中はコンディションも、ゲームメークの質もよかった。チャンスがあったら出そうと思っていた」。そう明かした指揮官は澤と代えたことについて「本人はできるということだったが、疲労感を僕の見た目で感じた」と説明。「田中を使うチャンス、試合を変化させるチャンスだと思った」と交代に踏み切った。

 後半35分にはFW大野忍に代えて岩渕を投入。後半37分には田中のシュートからこぼれ球を岩渕が左足で狙うシーンもあった。「(五輪の試合に出ることについて)思い描いていたものも個人的にはなかったし、普段と同じ試合に入る感じで入れた」と平常心で臨んだ岩渕。「時間が短かったので難しいけど、(相手を)嫌だと思うよりもうちょっとできたのかなと個人的に思う。シュートももう1回、2回打てるシーンがあった」と、手応えと同時に悔しさも残った。

 佐々木監督は岩渕について「もう少しできると思う。横のドリブルから、相手に当たってもいいからシュートに行ってもよかった」と注文を付けながらも「持ち前のプレー、意欲は見えたし、次の試合につなげてほしい」と指摘。田中についても「細かい反省はあるが、スタートとしては落ち着いてやっていた」と話し、及第点を付けた。

(取材・文 西山紘平)

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