beacon

日本vsUAE 公式練習後のザッケローニ監督会見要旨

このエントリーをはてなブックマークに追加

 新潟合宿中の日本代表は5日、東北電力ビッグスワンスタジアムで公式練習を行い、6日のキリンチャレンジ杯・UAE戦に向け最終調整した。右足首痛のDF長友佑都(インテル)は前日4日に続いて別メニュー調整となった。

以下、練習後の監督会見要旨

アルベルト・ザッケローニ監督
「親善試合という言い方は好きではないが、明日の試合はイラク戦に向けて重要なテストマッチになる。特に明日の試合で見たいところは、まずは選手のコンディション。メンバーを見ながらイラク戦のスタメンを見極めたいと思っている。自分たちのやり方、自分たちのサッカーがどれだけ出せるかを見ていきたい。チームがイラク戦の重要さをこの数日で認識してくれたことを祈っているし、そのためにここ数日しっかり準備してきた。明日の試合ではそれなりのリアクションを求めているし、しっかりとした反応を見たい。うちがボールを持ってパーソナリティーを持って攻めるところを見ていきたい。対戦相手のUAEについては、あるところではイラクに似ている部分もあるので、重要なテストの場になると思う」

―長友の状態、長谷部のコンディションは?
「長友に関しては、明日の段階で足首の状況を見て、100%でなければリスクは冒したくないので、使わないことになると思う。明日の段階でチェックしたい。長谷部の場合は状況がまったく変わる。彼は現在の所属チームでなかなか試合に出れていない。試合をする必要があるし、試合勘を取り戻さないといけない。(8月15日の)ベネズエラ戦でも出したが、明日の試合はできれば90分間やってもらいたいと思っている」

―明日の試合で試したいことは?
「昨日と今日のトレーニングでこのチームでのやり方、スタンダードな戦い方を繰り返しやったので、それを明日の試合でスピードを持って高い精度で出してほしい。イラク戦のことも考えているので、そこに100%でいくのであれば、状態と回転数を明日の試合から上げていかないといけない。特にDFラインのところでボールがオンのときとオフのとき、両方の状態でその連係を高めていければいいなと思っている」

―UAEのどこがイラクと似ているのか?
「共通しているのは、どちらも自分たちがボールを持って主導権を握りながら試合を進めていきたいタイプのチームということ。どちらも技術力が高い。攻撃のところで深みを重要視しているところも似ていると思う」

―クラブでは高橋はCB、原口はセンターフォワードでプレーしているが?
「高橋が中盤とDFをこなせるというのは代表にとってポジティブなことだと思う。最近ではCBとしてプレーすることが多いようだが、リーグのほとんどではボランチでプレーしている。原口に関しては彼のポジションであるサイドアタッカーのところで使うつもりでいるし、今シーズンはクラブのチーム状況によって今のポジションでプレーしていると思う。クラブで異なったポジションをやっているとはいえ、代表チームにとって大きな問題にはならないし、代表チームに来ることで周りのチームメイトやチームの構成も変わるので、その中でそれぞれの能力を最大限に発揮してもらえればと思う」

―香川のコンディションはどう見ているか? マンチェスター・ユナイテッドで開幕から3試合に先発しているが、何か成長を感じたか?
「マンチェスター・ユナイテッドでの試合は見ているし、ベネズエラ戦も見たが、まだ評価するには時期が早すぎるのかなと思う。クラブチームで活躍しているようなので、A代表でも同様の活躍を期待している」

―吉田とコンビを組むのは伊野波になるのか? また伊野波の評価は?
「まだ現時点で吉田の横でだれを使うのか、90分間使うのか、あるいは複数の選手を試すのか、考えているところ。伊野波はCBもSBもこなせる選手だと思うし、爆発力があって、技術力が高く、脚力のある選手だと思う」

―長友の状態がよくない場合、左右両SBをどうするつもりか?
「きっと酒井になるでしょう(笑)」

―どちらの酒井ですか?
「明日、長友の状態を見てから考えたい」

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
ブラジルW杯アジア最終予選特集

TOP