beacon

代表復帰を待ち切れない、横浜FC・FWカズ「練習着でも早く着たい!!」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 止まっていた時計が、再び動き出す。90年9月26日に日本代表デビューした横浜FCのFW三浦知良は、00年6月6日のハッサン2世杯を最後に、日本代表としてピッチに立っていない。だが、彼が再び日本代表の青いユニフォームを着て、プレーする日が近づいてきている。20日に発表されたフットサル代表の愛知合宿メンバーに選出された三浦は、「日本代表には人一倍、思い入れがある」と、約12年ぶりの『代表招集』を喜んだ。

 45歳になり、再び代表のユニフォームに袖を通す機会があると思っていたか。そう問われた三浦は「フットサルW杯に出るとは思っていなかった」と認めたが、日本代表入りは常に頭の中にあったと言う。

「自分が現役でやっている、サッカーを続けているうちは、どんな状況かわかりませんけど、いつか日本代表のユニフォームを着たいという夢と希望を持って、毎日を送っていました。だから、日本代表のユニフォームを着ることを全く考えていなかったかと言われると、いつも考えていたし、そういう気持ちでやっていました。自分の中でそういう夢が、なかったわけではありません」

 10年以上のときを経て、再び日本代表の一員として、世界を相手に戦う。まずは24日から代表合宿が始まるが、その合宿も楽しみでならないようだ。「ホテルにいる時に代表のジャージを着られるだけで、うれしいですよ。練習着でも早く着たいなと。試合のユニフォームはもちろんですけど、練習着も早く着させてもらいたい。それくらい、僕にとって日本代表は重いものです」

 サッカーの日本代表として三浦は、これまでに通算89試合に出場し、55ゴールを記録している。ファン・サポーターは、代表のユニフォームを着て戦う姿だけでなく、ゴールも期待するだろう。三浦自身も「それほどたくさんの時間があるわけではありませんが、しっかりキャンプに参加して、自分自身に自信を持てるようにトレーニングしたい。一つひとつのトレーニングを意味のあるものにして、良い結果を出せるように結び付けていきたいと思います」と意気込みを語った。

 三浦知良といえば、背番号11だ。背番号の希望はあるかと報道陣に問われた三浦は「11番だったらいいですね」と言い、「ダメですか?」と聞き返していた。最終的にW杯を戦う日本代表メンバーに残れば、三浦が11番を着けるのは間違いないだろう。フットサルW杯の予選にあたるAFCフットサル選手権では、FP高橋健介が11番を着けていた。チーム内では当時から、三浦の代表入りについて選手たちも話をしており、その際に所属する浦安で19番を着ける高橋は「カズさんが来るなら、もちろん11番は譲ります」と話していたという。

 フットサル日本代表・三浦知良のお披露目は、10月24日に東京・国立代々木競技場第一体育館で行われるフットサル・ブラジル代表戦になる見込みだ。約1週間後には、W杯の初戦で対戦する相手とのテストマッチで、止まっていた時計の針は、再び動き出す。

(取材・文 河合拓)

TOP