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強豪との2連戦を待ちわびる香川「日本が世界を相手にどれくらいできるか楽しみ」

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 このところの代表戦で見せ続けている険しい表情に大きな変化はない。だが、厳しい状況の中にも「本当に楽しみですよ」と言うときの目には輝きがあった。

 フランス戦を4日後に控え、FW香川真司(マンチェスター・U)が抱負を語った。

「フランスはケガ人が出ているようなのでそれは残念だけど、良い選手がそろっているし、プレミアでやっている選手もいる。そういう欧州の強豪にアウェーでやれるのは楽しみ」

 日本は今、W杯アジア最終予選の真っ最中とあって、このところの対戦相手はほとんどがアジア。また、アジア以外の国でも引いて守られることが多い。だが、今回は日本が押し込まれる時間帯が増えるとの見込みが強い。

 その中でいかにしてチャンスをつくり、点を取るか。香川は「僕らのサッカーを貫いて、どこまでやれるかが大事。チャレンジしていって、それプラス結果を出したい」と言う。

「ガチガチに守って引き分けを狙うためにこういう試合を組んでいるわけではない。今回は時差もないし、自分たちの良さを貫いてやっていきたい」

 所属のマンチェスター・Uでは7日の試合では右MFで出たが、不慣れなポジションとあって今ひとつの内容に終わってしまった。

「でも、どのポジションもマンUでは求められているし、一つのポジションだけで生き残れるほど甘い世界じゃない」

 所属で試合に出ることで、より広がりつつあるプレーの幅。香川がそれを生かす日が来るとき、それはザックジャパンの成長にもつながっていく。

(取材・文 矢内由美子)

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