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クラブで出場機会つかみ心身充実、長谷部「やることは変わらない」

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 14日のW杯アジア最終予選でオマーン代表と対戦する日本代表は13日、マスカット市内のホテルで公式記者会見を行った。アルベルト・ザッケローニ監督とともに出席した主将のMF長谷部誠(ボルフスブルク)は「中東のアウェーの試合が厳しいというのは、過去に自分もプレーして感じている。スタジアムの雰囲気もそうだし、気候もそう」と指摘。それでも「試合前からあまり中東でのアウェーというのを意識しすぎないように、まずは自分たちのサッカーをすることを大前提としてやっていきたい」と強調した。

 11日にリーグ戦を戦い、チームに合流したのは前日12日の夜。練習に参加できるのは試合前日の公式練習しかない。それでも「移動や時差の部分では、日本に帰るよりずっと楽」と話す長谷部は「気候はちょっとまだ分からない。今日、試合時間に練習できるので、そこでやってみてから」と、同じ轍を踏むつもりはない。

 岡田武史前監督時代の08年6月2日に行われたW杯アジア3次予選では、やはり敵地でオマーンと対戦し、1-1で引き分けた。この試合にもフル出場している長谷部は「08年にオマーンでプレーしたときは夏で、気温も50度ぐらいあったし、今回よりきつかった。今回のほうが全然いい」と力を込めた。

 10月の欧州遠征時はチームで出場機会のないまま代表戦に臨んでいた長谷部だが、マガト前監督解任後は公式戦4試合連続で先発中。試合勘の問題も解消され、コンディションが上がってきた中での一戦となる。「個人的なことに関しては、(クラブで)試合に出ていることにはいい部分もあるけど、試合に出ている、出ていないに関係なく、やることは変わらない。そこは個人的には気にしていない」と強調。これまで同様に最善の準備をし、日本代表のキャプテンとしてチームを勝利に導くだけだ。

(取材・文 西山紘平)

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