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対世界から対アジアへ、麻也「細かいところにこだわる」

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 相手が変わっても、やることは変わらない。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は14日のW杯アジア最終予選・オマーン戦(マスカット)に向け、集中力を高めた。10日にプレミアリーグのスウォンジー戦(1-1)を終え、代表に合流したのは11日夜。気温差約30度、2日間の練習で試合に臨むことになる。

「水をたくさん飲むこと。欧州はかなり寒かったし、寒いところから暑いところにくると体がきついので、そこは意識していきたい」。そう気を引き締める吉田は試合会場での公式練習を終え、「ピッチはよかったので、いつもどおりプレーできると思う。暑さはあるので、頭を使いながらやっていければ」と誓った。

 10月の欧州遠征ではフランス、ブラジルという世界の強豪国と対峙した。アジアでは味わえない体験をした吉田は0-4の完敗を喫したブラジル戦後、「もちろん悔しいし、点差も開いたけど、やっていて楽しかった」と笑顔ものぞかせ、FWネイマールら世界を代表するアタッカーとの対決に刺激と充実感を得た。

 今回は灼熱の中東でのゲーム。試合の種類はまったく異なるが、「相手は違うけど、自分たちは高い向上心を持ってやらないといけないし、細かいところにこだわってプレーしていかないといけない」と力を込める。「この前のフランス戦、ブラジル戦の2試合は僕らにとって非常に貴重な体験になった。あとはどれだけ自分たちがそれを意識し続けてプレーできるか。相手がどこでもしっかり突き詰めてやっていきたい」。内容よりも結果が重要になるアジア予選。それでも一つひとつのプレーにこだわり、その先の「世界」を見据えて戦っていく。

(取材・文 西山紘平)

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