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W杯予選ホーム6戦無敗のオマーンGKアルハブシ「日本戦はオマーン史上最大の試合の一つ」

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 14日のW杯アジア最終予選で日本が対戦するオマーンは現在1勝2分1敗でグループ3位。勝ち点では2位のオーストラリアと並んでいる強敵だ。ホームでは滅法な強さを誇り、W杯アジア予選では現在ホーム6戦無敗(4勝2分)。8日にあった親善試合エストニア戦に敗れるまではホーム14戦連続無敗を記録していた。

 試合前日の公式会見。ポール・ル・グエン監督と並んで記者会見に出席したGKアリ・アル・ハブシ(ウィガン)は「日本はアジアのベストチームの一つ。明日は満員のスタジアムで良い結果を得たい。エキサイティングな試合になると思う」と不敵な笑みを浮かべた。

 自信の源は、6月8日にホームで行われたW杯最終予選で、日本とほぼ同格のオーストラリアを相手に0-0と引き分け、勝ち点1を手に入れたことにある。

「初戦の日本には負けたが、その後、オーストラリア戦とイラク戦で勝ち点を取り、ヨルダン戦以降もチームは良い状態を続けている。明日は簡単な試合にはならないし、90分集中することが必要だが、僕らはホームではいつも強さを発揮する。日本戦はオマーン史上最大の試合の一つになる」。アルハブシの英語が響く。

 11日のWBA戦前の練習で肩を痛めたとのことだが「日本戦へ向けて準備はできている。負傷は小さいので問題ない」と言う。ただ、30度超えとなる気温については、自身もすでに冬モードの英国でプレーしているとあって「日本選手も真夏の気温は似たようなものだから、それはあまり影響しないのでは」と、アドバンテージを強調することはなかった。

 一方、ル・グエン監督によると、今回はDFの中心選手2人が不在。10月に母国フランスに日本が勝ったときに決勝ゴールを挙げた香川真司(マンチェスター・U)が負傷で欠場することについて聞かれると、「ザッケローニ監督の状況よりこちらの方がもっと大変だ。なぜならDF2人がいないからね」と肩をずぼめた。それでも、ホームでの強さには相当な自信を持っており、「オマーンの選手たちのポテンシャルを信頼している。私は夢を見る人間ではないし、新人監督でもない」ときっぱり。6月の埼玉スタジアムでの対戦は0-3で敗れているが、今回はどのような策を講じてくるのか。

(取材・文 矢内由美子)

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