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2/4A代表練習後の選手コメント

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 日本代表は4日、キリンチャレンジ杯・ラトビア戦(6日、神戸)に向けて神戸市内で合宿をスタートさせた。

以下、練習後の選手コメント

●FW本田圭佑(CSKAモスクワ)
―13年の個人として、チームとしてのテーマは?
「チームとしても、結局は個人それぞれがチーム戦術ではなく、個人技、個人戦術で伸びないと、目標に到達できない。それが最優先の課題で、個人的にもまったく同じ課題」
―来月にはヨルダン戦も控えるが、ラトビア戦に向けては?
「ヨルダン戦に向けて、ということで言えば、あまり関係ない。その間にも、それぞれチームでたくさんの試合が入っている。とはいえ、僕にとっては大事な1試合と認識している。勝つのはもちろんだけど、どういった内容で勝つかにまでこだわりたい」
―ゴールへの意識は?
「もちろん毎試合、ゴールを狙っていきたい」

●FW香川真司(マンチェスター・U)
―今朝帰国したが、久々の日本は?
「水曜日の試合に向けてコンディションを整えるだけ。久しぶりの日本ということで気持ちはいい」
―監督は代表のやり方を再確認する機会と位置付けているが?
「今日もいつもどおり攻撃の形の練習をした。練習はそんなにできない。試合の中で、来月のW杯アジア最終予選にいい形で臨めるように再確認したい」
―13年をどういう1年にしたい?
「今はチームで毎日が戦い。代表でも来月、W杯が決まる試合が待っている。両方必死だし、この1年は自分にとってタフな1年。今まで経験したことのない1年になると思う。目標を成し遂げるために、ピッチで結果を出したい」
―チームでは厳しい環境の中でやっているが?
「日々、プレーもメンタル的にも鍛えられているのは感じる。そういうところでできているのは幸せだと思いながらやっている。簡単にうまくいくほど甘くはない」
―地元・神戸での試合だが?
「神戸でできるのは、いつやってもうれしい。代表でしっかり結果を残して帰りたい。最近、ゴールが取れていない。今年は取ってないので、しっかりと結果を出して、内容も来月につながる試合にしたい」
―久々の日本だが?
「日本は9月以来かな? あまり久しぶりという気がしないですね。日本ですから」
―きつい日程だが?
「クリスマス休暇もないから、ほんとタフだなというのを感じながらやっている」
―直近のリーグ戦は出番がなかったが、監督と何か話した?
「そういうのはない。常に毎試合(メンバーが)変わるくらいなので」
―やっぱりゴールへの意欲が強い。
「それはあらためて感じるし、やっぱり(評価されるのは)結果ですから。点を取れていればもっと信頼されていると思う。いい調子でいいプレーをしていても、結果がついてこないとやっぱり評価されないというのをあらためて感じるし、それと同時に、トップの選手というのは点を取りますから。そういう意味で、結果というのは選手にとっては大事になってくるし、個人的にこだわっていきたい」
―アシストはしていた。
「もちろんアシストも結果だけど、ゴールは何よりもインパクトのある結果だと思う。だから決めたい」
―レギュラーを取りにいくようなタイミングのときに、どうあるべきだと考えることはある?
「本当に、毎日の積み重ね、日々の練習でアピールしていくしかないし、一番自信を得られるのは僕自身はゴール。結果がついてきたときに自信がついて、自分は伸びてきたと思っているので、そのための準備をどんなときでもする必要があると思う。それは味方を生かすことであったり、味方の特徴を把握することであったり、そういういろいろな準備をすること。メンタルもそう。万全じゃないと継続して結果を残せない。いろいろな波があるけど、それは意識していきたい。今は毎日毎日が僕にとっては大事です」
―今回は時間がないから今までの確認のような練習になる?
「(代表のサッカーは)頭には入っているし、それを身体で表現していく。監督の求めていることはあるけど、そればかりにとらわれず、ピッチで表現するのは選手なので臨機応変にやっていきたい」
―マンチェスター・Uでやっていることで日本代表に落とし込めることはある?
「マンチェスターでやれているというのは本当にすばらしい経験。それと同時に日本に帰ってきたらみなさんにもマンUというだけで注目される。それはいい意味でも、悪い意味でも。それは自分に与えられた宿命だと思う。もっと上にいけばもっと注目されると思うので、そういう意味ではプレッシャーに常に打ち勝っていかないといけない。それはチームでも代表でも、それが少し上がったくらいで、それでも自分のプレーがぶれてはいけない」
―欧州組がまたさらに増えたが、この流れをどう受け止めている?
「その流れは素晴らしい流れだと思う。やっぱりヨーロッパに出て、厳しい環境で結果を残すことが今の日本にとっては成長につながると思う。そういう選手が増えていることは、僕自身いいことだと思っている。それにプラスして、もっと上のレベルで一人でも多くの選手がプレーすることが、代表につながると思う。そういう意味で、僕もそうだし、(長友)佑都もそうだし、もっともっと自分たちが結果を残して示していけるように、そういう責任感を持ってやっている」
―Jから海外に行ったことで成長した選手がいると感じる?
「海外へ行くと選手一人ひとりがたくましくなる。それは何というか、雰囲気が変わるとかそういうのは分からないけど、一人の人間として自信を得られる幅がJリーグと違うと思っているので。そういうのは選手一人ひとりが感じることだと思っているし、結果を残せばさらにそういうのを感じると思う。僕自身、感じていることです」
―ゴールへの意欲は?
「最近はゴールを取れていないし、今年はまだ取っていないので、しっかりと結果を出したい。神戸で試合ができるというだけでうれしいし、代表でしっかりと結果を出してチームに帰りたい」

●FW岡崎慎司(シュツットガルト)
―今日の練習は?
「またこれから始まるという1日だった」
―ここで大事にしたいことは?
「個人的には、個人の能力を上げていくこと。コンフェデ杯ではメキシコ、ブラジル、イタリアと当たるわけだし、1対1や個人としてやれることを増やしていくことが必要。個人の能力を伸ばしていかないと、日本代表は上にはいけない」
―地元での試合になる。
「この試合は神戸でできるので本当にうれしい。いろいろな人が見てくれると思うので、気持ちの入ったプレーを見せたい」
―13年をどのような年にしたい?
「W杯出場を目指しての1年、W杯(本大会)で結果を出すための1年が始まるぞというのを見せたい。W杯で結果を出すには個人の能力を伸ばしていくこと。みんなが上がっていけばチームとしても上がっていく。そのためにも今回はここでゴールを目指し、チームとして勝ちたい」

●MF遠藤保仁(G大阪)
―コンディションは? 疲労があるのでは?
「合宿中なので、蓄積したものはあるけど、この時期はあって当たり前。ヨルダン戦前の大事な試合なので、今年一発目だし、久しぶりに集まって確認するような練習だった。ゲームで良いコンビネーションを発揮できればいいと思う」
―選手によってコンディションがバラバラだと思うが?
「欧州組は試合をやっているから問題ないし、Jはオフ明けのチームもあれば、そうでないところもある。ばらつきがあってもやることは同じ」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
「今日は軽いメニューだったけど、軽いメニューの中でも、監督がやろうとしているコンセプトを取り入れて練習した。監督は繰り返しこういう練習をする。体に染みつける意味の練習だった」
―13年を迎えて代表チームとして力を入れたいところは?
「新しい年になって、代表というところは不思議なところ。いつ、だれが呼ばれるか分からない。それぞれの選手が競争して、強くなるところ。限られた時間しかないけど、その中でお互いを高め合って、大事な予選があるし、コンフェデもあるので、自分たちの力を試す絶好の機会がたくさんある。楽しみな1年だと思う」
―クラブと代表では役割も違うが?
「チームでは右SBや右サイドハーフをやったり、最近はボランチでもプレーが増えた。代表とクラブでやることは違うけど、頭の切り替えをすれば問題ない。そこが自分の長所だと思うし、自分が評価されるところだと思う。それをピッチで示したい」
―昨年9月以来となる国内での代表戦だが?
「スタジアムやテレビで見てくれる人たちがわくわくするような、楽しんでもらえるような試合をしたい。日本のサッカーが明るくなる試合にしたい」
―クラブでボランチ以外のポジションでプレーすることで得たものは?
「前半戦の最後の10試合はずっとそこでプレーしていて、ボランチの選手に対して『こういうボールがほしいな』『こういう動きをしてほしいな』と、違う視点から見れた。そこはプラスになった」
―コンフェデで試したいことというのは?
「その前に予選があるけど、コンフェデに関して言えば、去年、ブラジルとやったときのように、自分たちのサッカーでぶつかって、どれくらいできるのか。どれくらいできるかというより、それで戦って勝つという結果まで求める。そこまでいきたい。W杯の1年前だし、大事な試合になる」

●DF酒井高徳(シュツットガルト)
―昨年11月のオマーン戦では途中出場で決勝点を演出したが?
「監督の意図しているところを意識して試合に入ったことが、いい結果につながった。出場時間にかかわらず、必要とされたときに、いかにピッチでその役割をこなせるかが大事。ドイツでいろんな選手と対戦してきて、今もいろんな経験をさせてもらっている。物怖じしないでできているし、そこはドイツに行って変わったところだと思う」
―今回は駒野が招集されていないが、監督の期待は感じる?
「僕はまだそういう認識はない。ザックさんも『Jリーグ組も外されたと思わないでほしい』と言っていたし、自分もそう思っている。代表ではまだあれしかしていない。自分の場所を確立するために、1回の練習、1回の試合を大事にしたい」

●DF酒井宏樹(ハノーファー)
「自分のやることをやるだけ。代表に来ると、いつもいい雰囲気で、刺激も受けられる。何か見つけて帰りたい。自分のプレーを出して帰りたい。代表でも100%の結果を出せているわけではない。引き続きアピールしたい」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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