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左足付け根違和感から復帰の清武「FWなので出たら決定的な仕事を」

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 カナダ戦から一夜明けたカタール・ドーハのハリファスタジアム。夕闇に包まれるグラウンドでFW清武弘嗣(ニュルンベルク)が精度の高いシュートを蹴り込んでいた。

 左足付け根違和感の影響でカナダ戦の出場を見送られた清武が、フィールド選手7人で行われたシュート練習でいかにもFWらしい強烈なシュートを連発。「シュートは枠にいくことを意識して蹴った。足の状態? 練習をやっている時点で問題はない」と涼しげに言った。

 カナダ戦をベンチから見て感じたのは「選手間の距離が遠かった」ということだ。「出ていない選手が言うことではないが、自分が出たとしたら、セカンドボールを拾えればこっちのペースになると思うので、そういうことを意識したい」と言う。

 W杯はあこがれの舞台だが、「今は目の前にある試合に集中することだけを考えたい」と、しっかり足元を見ている。そういう中でもこだわりたいのは得点に絡むこと。「FWの選手なので決定的な仕事をしなければならないという思いはある」と力強い。

「次の試合でしっかり勝ってW杯出場を決めたい」。先発でも途中出場でも決定的なプレーをできる清武が、ザックジャパンをさらにパワーアップさせる。

(取材・文 矢内由美子)

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