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ドーハ合宿6日目 A代表練習後の選手コメント

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 カナダ戦(2-1)から一夜明けた23日、日本代表はカタールのドーハで練習を行った。カナダ戦で右太腿裏をつって途中交代したDF酒井高徳(シュツットガルト)はグラウンドに姿を見せず、宿舎で調整した。

以下、練習後の選手コメント

●FW岡崎慎司(シュツットガルト)
―次はいよいよヨルダン戦だが?
「ヨルダン戦も分析も見たし、そういう意味では危機感もある。ここでみんなの力で(W杯出場権を)取りたい」
―ヨルダンの映像を見た?
「ベラルーシ戦とか、直近の試合を見たけど、脅威な選手がいるし、前に能力のある選手もいる。試合の入りが大事。ホームでやったときも入りがよくて、押し込んで、セットプレーだけど早い時間に点が入った。先制点を早めに取れれば」
―昨日は会見で監督がほめていたが?
「誘導尋問みたいな質問だったから……(苦笑)。ほめられるよりも、試合に使ってもらっていることが一番うれしい。試合に出られる喜びを感じているし、監督の信頼に応えたい気持ちもある。カナダ戦は自分的には足の問題もあったので、様子見というか、ガンガン裏に行くというより、連係だったり足の状態だったり、確かめたいことがあった。次は球際にも迷いなくいける」
―足に不安が?
「チームでもアキレス腱に問題があって、ここで無理するのはというのがあった。次のヨルダン戦に全開で行けるように。ヨルダン戦で一番大事なのは球際だと思っている。チームに余裕が生まれるためにも、ハードワークで貢献できるようにしたい」

●FW清武弘嗣(ニュルンベルク)
―シュート練習を多くやっていたが?
「昨日出ていないので、試合に出た選手と同じように息を上げるようにやった。シュートは枠にいくことを意識して蹴った」
―左足付け根の状態は?
「練習をやっている時点で問題はない」
―カナダ戦を見て、出たらこうしようと思っていたことは?
「選手間の距離が遠かった。それはみんなが感じていたこと。セカンドボールを拾えればこっちのペースになると思うので、そういうことを意識したいと思っていた」
―次はW杯出場の決まる試合になる。
「次にしっかり勝って決めたいと思うし、みんなで良い準備をしてしっかりやりたい」
―W杯に対する思いは?
「個人の思いは抜きにして、全員で試合に集中してやりたい。W杯はあこがれの舞台だけど、先を見るより、今は目の前にある試合に集中することだけを考えたい。ここまで良いトレーニングをしてきたし、監督のやりたいサッカーも理解している」
―出たら決定的な仕事をしたい、あるいはしなければならないという気持ちはある?
「FWの選手なので決定的な仕事をしなければならないという思いはある」
―自分のゴールでW杯を決めたい?
「自分で決めるというより、チームで勝てばいい」

●MF遠藤保仁(G大阪)
「ヨルダンのビデオを見た。気をつけなければいけないポイントが多くあった。選手の顔と名前が一致しないので、去年の試合の選手がどのくらいいるのか分からないけど、やり方は大きくは変わっていないと思う。一昨日のゲーム(ベラルーシ戦)も多少なりとも見たし、その試合でも予想していたとおりのやり方をしていたので、僕らに対してもそういうやり方をしてくるのだと思う。どういうやり方で来られても対応していけると思う」
―蹴ってくると思うが?
「プレスをかければロングボールになると思うし、グラウンドもけっこう悪いということなので、つなぐというよりはダイナミックに攻めてくるのかなという印象」
―日本が気をつけるべき点は?
「蹴られるのはしょうがないので、セカンドボールをしっかり拾うのと、一発で裏をやられないこと。そこをしっかりと徹底できれば、相手の攻撃も単発で終わると思う。セカンドボールを拾ったあとの自分たちのビルドアップも大事になるし、全体的にコンパクトにしないと危険な場面をつくられると思う」
―苦戦したカナダ戦を経て、チームは引き締まったか?
「みんなも引き締めてというのは言っているでしょうし、いいコミュニケーションも取れている。出なかったメンバーもモチベーションが高いし、だれが出ても次で決められるようにしたいという気持ちは強い」
―ヨルダンのグラウンドで気をつけるところは?
「実際、行ってみないと分からないけど、ビデオで見た感じは悪いし、実際に行ったスタッフも悪いと言っているので、悪いのだと思う」
―ドーハとは環境が大きく変わるが、注意点は?
「ここはホテルも快適だし、環境も心配することはないけど、試合で体調さえ崩さなければ大丈夫だと思う。ほとんどの選手が初めて行く環境だけど、大丈夫だと思う。急激に寒くなったり暑くなったりということもそれほどではないと思うので。いいコンディションを保つためにも、よく食べてよく寝れば問題ない。自己管理が一番だと思う」

●MF中村憲剛(川崎F)
―ヨルダン戦に向けてのポイントは?
「相手の出方を見ないといけない。自分たちがボールを持ったときに、ヨルダンが前から(プレッシャーに)来るのか、自陣からスタートするのか。それによって変わる」
―ヨルダンも前から来る可能性があるが?
「それは分からないけど、来てもいいし、それも続かないだろうから。つなぎたい選手がつないで、蹴りたい選手が蹴るではダメ。そこをハッキリさせないといけない」
―カナダ戦はセカンドボールが拾えなかったが?
「前から(プレスに)行ったら、後ろも付いていかないといけない。コンパクトさが大事」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
―カナダ戦をあらためて振り返ると?
「カナダもいいチームで、アグレッシブに前からプレッシャーをかけてきた。戸惑う部分もあったけど、よかった点、悪かった点、いろいろ見えたのでヨルダン戦につなげられたらと思う」
―課題は?
「セカンドボールを拾えなかったし、選手間の距離もよくなかった。でも、中盤でプレッシャーをくぐり抜けたあとはチャンスをつくっていた。ただ、あれだけチャンスがあったら決めないといけなかった」
―個人的には?
「個人的な感触としては、チームではずっとSBで、中盤で久しぶりに出て楽しかったし、手応えもあった」

●DF今野泰幸(G大阪)
「体重は変わっていない。試合に出られそうか? この程度の練習なので、どうですかね、分からないです。でも昨日の試合後もけっこう走ったので、問題ないと思います」
―ヨルダン戦ではどういうところが重要になる?
「焦ったらいけない。冷静にやらないといけない」
―ヨルダンのビデオを見た?
「ビデオはいいところを選んで編集しているのだと思うけど、そのいいところがスーパーだった。細心の注意を払う必要がある。6-0で勝った試合に出ていた選手もいたけど、その選手も別の試合では活躍していたので、引き締めてやりたい」
―アウェーの難しさは?
「かなり難しい試合になると思う。粘り強く冷静に戦っていきたい」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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