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勝負にこだわるコンフェデ杯 ザック「勝つためにここに来た」

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 日本代表は14日、ブラジリアのナシオナルスタジアムで公式練習を行い、15日のコンフェデレーションズ杯開幕戦となるブラジル戦に向け、最終調整した。練習後、記者会見に出席したアルベルト・ザッケローニ監督は「ブラジルは開催国であり、優勝候補であり、前回の優勝チームでもある。そことよい試合ができると思っているし、対戦を楽しみにしている」と語った。

 昨年10月の欧州遠征でも対戦し、0-4で敗れたブラジルとの再戦。「前回は親善試合ということで、大きなレベルの差があった。しかし、明日は公式戦。内容も変わってくると思う」。前回の対戦は自分たちのサッカーで真っ向勝負を挑み、世界との距離を計る意味合いが強かった。しかし、今回は選手たちが「勝ちに行く」と声をそろえるなど、より結果にこだわる姿勢を見せている。

「10月も勝ちに行った。でも、実力を見せつけられた」。そう振り返るMF香川真司は「前半で点を取られたのが痛かったし、立ち上がりは集中して入りたい」と指摘。前半12分にミドルシュートで先制点を許し、同26分にPKで追加点を取られた。守備で粘り強く戦うことは大前提だが、勝利のために、いかにゴールを決めるか。「ブラジルは最後のところが強かった。後ろの4枚が強いから、最後どう崩すかがキーポイントになる」と力を込めた。

 ザッケローニ監督は練習前のミーティングで「勝つためにここに来た」と選手を鼓舞したという。ブラジル、イタリア、メキシコと強豪国との対戦が続くコンフェデレーションズ杯。「最強のチームと同等のレベルで戦うにはもう一つだと思っているが、今大会の結果で自分たちがどれぐらいのレベルにあるかが分かる。そこで見つけたギャップによって、今後埋めていくべきものが分かる」と指揮官は語る。1年後のブラジルW杯を占う“プレW杯”。世界に挑むのではなく、結果を求める大会が、いよいよ幕を開ける。

(取材・文 西山紘平)

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