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無得点続くネイマールをかばうスコラーリ監督

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 15日のコンフェデレーションズ杯開幕戦で日本代表と対戦するブラジル代表が14日、ブラジリアのナシオナルスタジアムで公式練習を行った。練習前の記者会見にはルイス・フェリペ・スコラーリ監督が出席。ブラジルメディアからはFWネイマールに関し、「サントスでの試合を含めて9試合連続無得点だが?」との質問も飛んだ。

「ネイマールは11人分のジャージを着ているわけではない。彼は彼のジャージを着ている。無得点ということに関して、言うことは何もない。ネイマールは私の求めることをやってくれているし、献身的にプレーしている」

 ネイマールをかばう指揮官は、周囲から過剰な期待がかけられていると指摘。「ネイマールのプレッシャーを取り除くには皆さん(ブラジルメディア)の力も必要だ」と呼びかけ、「ブラジル国民のアイドルを守らないといけない。ネイマールは5万人の観客を呼ぶことができる素晴らしい選手だ。21歳の選手で、代表の一員だが、一人で勝つことはできない」と訴えた。

 ネイマールをFWではなく、1.5列目で起用する指揮官の采配にもメディアの不満は募っているようで、「選手それぞれの特長を見て、ネイマールを中盤に置き、時にはサイドに置いている。ゴールは入れていないかもしれないが、仲間にパスをして、得点につなげることを意識しているからだ」と説明。「10人に『ドリブルしろ』とは言えない。全員がチームプレイヤーになることが重要だ。ネイマールは個人として優れた技術を持っており、それを取り除いているわけではない」と力説した。

 ネイマールに限らず、自国の代表チームに対して厳しい目を向けるブラジルメディア。スコラーリ監督は「(ブラジル代表は)ブラジル国内ではそれほど敬意を持たれていないが、海外では大きな敬意を持たれている。国内では悪いチームと言われるが、外国ではいいチームと言われている」と皮肉交じりに話していた。

(取材・文 西山紘平)

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