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W杯予選の二の舞演じない!「気を緩めるな」と活を入れた長谷部

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 ベロオリゾンテでの公式練習。メキシコ戦を翌日に控え、キャプテン長谷部誠(ボルフスブルク)はトレーニング開始前の円陣で「気を抜かずにやろう!」と言い、チームを引き締めた。

「このチームは(W杯の)3次予選突破が決まってからの2試合や、最終予選でほぼ出場が決まってからの試合で、自分たちが隙を見せていないつもりでも緩みがあったのかもしれない。明日はグループリーグ敗退は決まっているが、そこでどういうゲームを見せられるか。そこが大事になる」

 W杯アジア予選。日本は3次予選を楽勝で突破したものの、突破決定後に北朝鮮とウズベキスタンに連敗した。スタートダッシュに成功した最終予選でも、W杯切符が事実上ほぼ確実になったあとのヨルダン戦に敗れると、親善試合のブルガリア戦でもいいところなく連敗。言い訳無用のもろさを露呈してきた。

 今回のコンフェデレーションズ杯ではブラジルに完敗したあと、イタリア戦でV字回復を見せはしたが、明日は相手のメキシコともども決勝トーナメント進出の夢を絶たれており、いわゆる消化試合だ。だからこそ、キャプテンはチームを戒める。

「メキシコ戦はW杯ではいつもベスト8、ベスト16に入るようなチーム。自分は出場停止で出られないけど、チームとしてしっかり戦いたい。ブラジル戦で世界は振り向いてくれなくて、イタリア戦で世界が多少振り返ってくれた。メキシコ戦でどういう試合をするかで日本の印象は必ず変わると思う。周りどうこうではなく、自分たちにとって重要な試合」

 キャプテンのひと言でチームはさらに引き締まった様子。内容と勝利を求めてザックジャパンは突き進む。

(取材・文 矢内由美子)

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