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勝者のメンタリティーを求める香川、ウルグアイ戦へ「勝ちにこだわる」

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 日本代表は13日、試合会場の宮城スタジアムで公式練習を行い、14日のウルグアイ戦に向けて最終調整した。前日12日に帰国し、この日から練習に合流したFW香川真司(マンチェスター・U)はウルグアイの堅守をこじ開け、結果にこだわる決意を見せた。

 10年の南アフリカW杯で4強入りし、11年のコパ・アメリカ(南米選手権)で優勝したウルグアイは今年6月のコンフェデレーションズ杯もベスト4。今回、FWエディンソン・カバーニは来日しなかったが、FWディエゴ・フォルラン、FWルイス・スアレスは日本の練習後に行われた公式練習にも姿を見せた。

 アルベルト・ザッケローニ監督が「ボールを保持したら前線のクオリティーの高い選手に預けて個で打開してくる」と指摘したように、コンフェデレーションズ杯ではカバーニを含めた前線の3人を残して7人で守り、ボールを奪えばシンプルに前線にあてるサッカーを展開してきた。カバーニ不在とはいえ、酷暑のアウェーという条件を考えても、戦術は大きく変わらないだろう。

「相手が引いて守ってきたとき、どう打開していくか。攻撃陣にとって、流れの中でどう崩すかがテーマになる」。香川は明確な目的意識を持って試合に臨む。守備を固めた相手を崩し、ゴールを奪う。相手より1点でも多く点を取り、勝ち切る。ブラジル、イタリア、メキシコ相手に3戦全敗に終わったコンフェデレーションズ杯。世界の強豪相手にも勝っていかなければ、来年のブラジルW杯での上位進出は夢に終わる。

「こういう戦いを勝ち抜かないといけない。それをコンフェデでは痛感した。親善試合という形だけど、コンフェデを終えて成長したことをホームで発揮できるようにトライしたい」。南米の強国にホームでしっかり勝ち切り、ブラジルW杯へのリスタートを切る。香川は「親善試合だけど、いかに勝ちにこだわっていけるか。そうやって勝者のメンタリティーは植え付けられていくと思う」と誓った。

(取材・文 西山紘平)

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