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海外組と“初競演”の柿谷に香川が太鼓判 「何の問題もない」

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 日本の10番が新エース候補に太鼓判を押した。14日のウルグアイ戦(宮城ス)ではFW柿谷曜一朗(C大阪)の1トップでの先発が濃厚。東アジア杯で鮮烈デビューを飾ったニューヒーローが、初めて海外組と一緒にプレーする。

 C大阪時代の元チームメイトで、1学年先輩にあたるFW香川真司(マンチェスター・U)は柿谷について「決定力も高いし、技術も高い。何の問題もないと思う」と指摘。柿谷を含め、東アジア杯で活躍した新戦力の台頭に「緊張感を感じたし、Jリーグにもレベルの高い選手はたくさんいる。イメージを共有して、お互いがお互いをサポートしてやっていければ。お互いを引き出し合いながらやっていきたい」と刺激も受けている。

 香川の合流を心待ちにしていた柿谷だが、この日の練習はチーム分けでバラバラになった。「一緒のチームではできなかったけど、明日、一緒に出られたら楽しみ。それは全部の選手に言えるけど、明日、試合に出るチャンスがあれば楽しみです」と、“競演”を待ちわびた。

 香川だけでなく、FW清武弘嗣(ニュルンベルク)や今回は招集されなかったFW乾貴士(フランクフルト)、さらには東アジア杯に続いて選出されたMF山口螢(C大阪)を含め、C大阪所属選手および出身選手が代表チームの一大勢力となりつつある。「懐かしいなというか、もちろん随所随所でうまい。見ていても楽しいし、一緒にやっても刺激になる」。C大阪から世界へ羽ばたいていった先輩たちとの“再会”は充実した時間だった。

 ウルグアイ戦に向け、「強いと思うし、体もガッチリしている。でも、代表の試合は常にそういうもの。ホームでやれるのはデカいし、それを力に変えてみんなで勝てれば」と語った柿谷。香川ら海外組に混ざってどんな“化学反応”が起きるか。柿谷自身にとっても、日本代表にとっても、ウルグアイ戦がブラジルW杯に向けた重要な試金石となる。

(取材・文 西山紘平)

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