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阪口が13年締めくくるゴール、守備でも長身FW相手に健闘

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[9.26 国際親善試合 日本女子2-0ナイジェリア女子 フクアリ]

 前半28分、左サイドのやや遠い位置でFKを獲得した日本は、宮間あやが相変わらずの精度の高いボールをゴール前に蹴り入れる。なでしこの選手たちがゴール前になだれ込む中、フリーで走り込んだMF阪口夢穂の頭にピンポイントで合う。阪口のロンドン五輪準決勝フランス戦以来となる約1年ぶりの得点で、追加点が生まれた。

 この日は宮間とダブルボランチを組んで出場。身体能力を生かしてゴリゴリ攻めてくるナイジェリアの攻撃を未然に防ぐ役割をこなした。前線へのボールを遮断したことで、業を煮やした182cmFWウチェチ・ロペス・サンデーが中盤まで下がって、165cmの阪口にチェイスし、ボールを奪いに来る。

「めっちゃ強かったです」。何度かマッチアップした中で、吹っ飛ばされる場面もあったが、「(フィジカルの強い相手は)あまり得意ではないですが、負けたくなかったので、思いっきりいきました」と対抗心をむき出しに戦い、「日ごろから意識した戦い方が必要だと思いました」と収穫を口にした。

「自分はそういうタイプではない。若手に教わることも多い」。若手とベテランの融合が1つのテーマだった今回の2連戦。阪口は背中で若手を引っ張っていく。

(取材・文 児玉幸洋)

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