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「ハットトリックしても監督は呼ばない」…継続することの重要性を説く原口

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日本代表FW原口元気

 今冬、出場機会を求めてブンデス1部ヘルタ・ベルリンから2部デュッセルドルフへの期限付き移籍を決断。脳震盪の影響もあり、移籍後5試合の出場にとどまっているものの、日本代表FW原口元気の感触は“悪くない”ようだ。

 ヘルタ在籍時の昨年11月に行われた欧州遠征では、「11月のプレーは自分自身も好きではなかったし、納得もいっていなかった」。しかし、現在は「デュッセルでやった数試合というのが、すごく自信になっていて、感覚はすごく良くなっている。今の方が良いものを出せると感じている」と自信を覗かせる。

 翌日に対戦するマリ代表は、W杯本大会のグループリーグで同組となった“仮想セネガル”との位置づけだが、「多分、クオリティーが違うから、何とも言えない」と答えつつ、得られるものがあると続けた。「僕自身アフリカ人とマッチアップすることはあったけど、アフリカのチームというのはなかった。アフリカ勢は独特な感じがあり、感覚的に慣れないといけない部分があると思うので、それを少しでもつかみたい」。

 W杯本大会まで3か月を切り、サバイバルレースも最終コーナーを回る状況。今予選で是が非でも結果を残してアピールしたいところだが、「多分ここでハットトリックをしても、この後の2か月で試合に出ていなかったら、(バヒド・ハリルホジッチ)監督は呼ばないと思う」と表情を引き締める。今回、FW浅野拓磨やMF井手口陽介ら、所属クラブで出場機会をつかめないメンバーが招集外となったこともあり、今回の結果だけでメンバー入りに当確ランプが灯るわけではないと考えている。

 しかし、一方で今回の遠征で結果を残さなければ、次につながらないことも重々承知している。「もちろんアピールは大事。2か月後でなく、今が大事。やっぱりここでダメならダメになる。それを、継続していくしかない」。W杯メンバー発表までの期間、好パフォーマンスを披露し続けると覚悟の表情を見せたアタッカーは、翌日のマリ戦で出場機会をつかむことになれば、まずはゴールという結果を目指す。

(取材・文 折戸岳彦)

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