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「悔しい思いをいっぱいしてきた」井手口、ガーナ戦に向けて静かに闘志燃やす

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日本代表MF井手口陽介

 苦しい時期を過ごしてきた。今年1月4日にG大阪からリーズへ完全移籍、そしてシーズン終了までスペイン2部クルトゥラル・レオネサへの期限付き移籍が発表されたMF井手口陽介だったが、2月18日の第27節ラージョ戦以降ピッチに立つことなく、日本代表に合流することになった。

 移籍直後は少ないながらも出場機会を得ていた。1月21日の第21節オサスナ戦の後半35分から途中出場してスペインデビューを飾ると、その後も3試合連続でピッチに立つ機会を与えられた。そして、第18節ラージョ戦では待望の先発出場を果たした。しかし、ボランチの位置に入った井手口は、効果的にボールに絡むことができずにチームも2失点。2点のビハインドを背負ったまま前半を折り返したチームは、後半開始から2枚替えを行い、井手口は前半のみで交代することになった。

 その後はベンチ入りを果たす試合もあったが、ピッチに立つ機会を与えられず。約2か月間、公式戦での出場がないまま、日本代表に合流することになった。

 苦しい時期が続いた。しかし、「折れないでやり続けるのが一番だと思ったので、最後まで切らさずにやってきた」と決して下を向くことなく日々のトレーニングをこなしてきた。そして、「やっぱり自チームで出れずに悔しい思いをいっぱいしてきた」と悔しさを味わってきたが、「まずはそれを晴らしたい」と代表で自身の存在価値を改めて証明しようと静かに燃えている。

「コンディションは整えてきたつもりなので、あとは自信を持ってやるだけ。まずはしっかり試合に出れるように、一週間の練習でアピールしていかないといけない。練習から自分の良さを出していきたい」

 ロシアW杯前、国内最終戦となるガーナ戦は一週間後の30日に行われ、翌31日にロシアW杯メンバーが発表される。まずは、ロシア行きのチケットを手に入れるため、クラブで味わった悔しい思いをガーナ戦にぶつけてアピールを成功させたい。

(取材・文 折戸岳彦)

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