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開幕前に語った「10点取りたい」“有言実行”果たしたMF伊東純也「成長した部分を出せれば」

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MF伊東純也(ゲンク)

 キャリア初の二桁得点という偉業を引っさげ、日本代表へと帰ってきた。そんなMF伊東純也(ゲンク)は25日の国際親善試合・韓国戦に向け、「試合ができるということに喜びを感じるし、日本で試合をできるので、結果にこだわって頑張りたい」と意気込みを語った。

 今季の開幕前、ゲキサカのインタビューに対して「個人として10点は取りたい」という目標を語っていた伊東。昨季の5ゴールから倍増させる難しいミッションだったが、宣言どおりに序盤からコンスタントに得点を積み重ね、今月19日に行われた直近のベルギー・リーグ第31節スタンダール・リエージュ戦での2ゴールにより、見事に目標達成を果たした。

 Jリーグで過ごした4年間も2016年の7ゴールが最多だったため、伊東にとってはこれがキャリアハイの数字だ。

「得点を取るのは得意じゃなく、チャンスメークが得意だったので、前はそこばかりだったけど、海外で結果を求められる中で得点も取らなきゃいけないと思い、取れるように意識した」。この日のオンライン取材で自身の成長をそう振り返った伊東は「ゴール前に入っていくこと、逆サイドからのクロスに入っていくところは意識をしていて、それでゴールが増えたと思う」と飛躍の要因を明かした。

 またもう一つの重要指標であるアシストも昨季の数字(7アシスト)をすでに上回っており、8回を数える。「チャンスメークもできて、自分でも点を取れれば選手としての価値も上がる」。それはまさに攻撃的な選手としての理想像。そうした姿を「結果の部分にはこだわりたい。もともと得意だった部分を出しつつ、成長した部分を出せれば」と日本代表にも還元する構えだ。

 今回はMF原口元気(ハノーファー)、MF堂安律(ビーレフェルト)、MF久保建英(ヘタフェ)といったサイドアタッカー陣が不在のため、伊東にかかる期待はいっそう大きい。「代表は時間もないし、短い時間でどれだけ合わせられるか。なるべくコミュニケーションを取りつつ、みんなが長所を出せるようにやれれば」。そう意気込む伊東は17年のE-1選手権で敗れた韓国戦に向けて「負けたのは印象に残っているし、リベンジしたい思いがある」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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