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チーム活動時初のコロナ陽性者も森保監督「動揺はない」日韓戦へ意気込み

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日本代表の森保一監督

 日本代表森保一監督が24日、国際親善試合の韓国戦(25日・日産ス)に向け、オンラインで記者会見を行った。チームは前日に齊藤俊秀コーチから新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたと発表したが、合流前の検査だったため濃厚接触者はなし。指揮官は報道陣の質問に対して「動揺はないと考えている」と語った。

 日本サッカー協会(JFA)は23日夕、急遽オンラインブリーフィングを開き、チーム合流前の検査の結果、齊藤コーチから新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたと発表。宿舎では国内組・海外組・スタッフ陣でフロアを分けた上で、合流前にはスタッフ同士の接触もなかったため、試合開催に影響は出ないとのことだが、チームスタッフは対応に追われていた。

 それでも、ピッチ内で戦う選手たちには「動揺はない」(森保監督)という。齊藤コーチは21日の検査後に隔離体制を取ったため、練習場の日産スタジアムには一度も姿を現さず、選手・スタッフに濃厚接触者はなし。一部トレーニングは今年1月から新たに就任した上野優作コーチが指揮を取れたことで、それほど大きな影響はなかったようだ。

 森保監督は「考えることはそれぞれあると思うが、昨日の練習を見る限り、選手・スタッフも韓国戦に向けて集中し、ピッチ上でそれぞれが持つものを出せている」と説明。「われわれが言えることは、感染リスクは生活をしている限りゼロにはできないということ。日常生活から、そして代表生活の中で、感染防止対策をできる限り行っていくしかない」と述べ、日本サッカー協会(JFA)の対応を評価した。

「コロナ禍で活動するにあたっては、もしかしたら陽性者が出るということもありうるが、合宿前に陽性者が出たのは日本サッカー協会がガイドラインに沿って迅速に行動し、活動スタートをすることができたからだと思っている。活動中にもこういったことが起きるかもしれないので、まずは感染防止対策をしながらピッチ内外で行動すること、ガイドラインに沿って協会の指示に従っていくことをしっかりやっていくことが大事」。

「サッカーだけに限らず、スポーツや文化的なことなど人が集まることはあると思うが、コロナ禍において感染リスクがゼロじゃない中で、少しでもリスクを下げる行動を徹底すること。もし陽性者が出た時に迅速に行動して、ガイドラインに沿って対応することが大切かなと思っている。日本協会はそういう意味で、事前の準備から、活動期間中の運営という部分でも徹底してやっていると思うし、他の団体の方々にもいろんなことを示せると思っている」。

 そうして迎える日韓戦。森保監督は「相手が韓国だから勝利を目指すのではない」と過度な意識を避けつつも、「日本代表として戦うので、勝利を目標して、サポーターや応援してくださる方に勝利を届けるためにベストを尽くしたい」と宣言。「激しく、厳しく、ダイナミックに戦うところも、アグレッシブに戦うところも持っていきたい。戦術的にも彼らがやろうとすることを止めながら、アグレッシブに戦えるようにしたい」と意気込みを述べた。

(取材・文 竹内達也)

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