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森保Jの“新システム”に手応え語った原口「点を取りに行く場面ですごく良い」

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 日本代表MF原口元気(ウニオン・ベルリン)にとって、カタールW杯アジア2次予選・ミャンマー戦(○10-0)は自身が新たなオプションの担い手となることを示す一戦となったようだ。

 28日のミャンマー戦では6-0とリードした後半17分、原口はダブルボランチの一角にいたMF守田英正と交代でピッチに入り、チームはこのタイミングでアンカーを置く形にシステムを変更。原口は左サイドハーフに入り、FW鎌田大地とMF南野拓実がインサイドハーフ、MF遠藤航がアンカーとなった。

 4-3-3とも4-1-4-1ともとれる新しいオプション。代表合宿中の30日に取材に応じた原口が第一に指摘したのは、攻撃面でのメリットだ。

「サイドからも圧力をかけられるし、真ん中でもコンビネーションができる形。点を取りに行くという場面ではすごく良いかなと思う」。

 続いて思い描いたのは、より強い相手と対峙した時。「3バックを含めて何個かオプションがある中で、自分たちよりも強い相手に対して変化を加えられるのは、きわどい試合になった時に本当に大事になる。細かい部分で勝負が決まる試合はこれから増えていくと思う。いろいろな選手が出て、いろいろなバリエーションを増やしていきたいというのは、個人的にも思っているし、たぶん監督もそう思っている」と語った。

 ハノーファーでの3季目だった今シーズンは、ブンデス2部でリーグ戦全34試合にスタメン出場し、9得点7アシストを記録した。9得点はキャリアで2番目に多い数字だ。

「個人的には結果が出たシーズンだった。ゴール前での感覚をある程度取り戻せている。代表でもそのシーンを出せたらいいと思っているし、その感覚を持って次のチームに行きたいので、代表では結果にこだわりたい」。

 ミャンマー戦では「大量得点で勝っていたので、最後まで緩めないことと、僕自身は結果を出しにいくということは考えてプレーしていた」と言いつつ、「点を取ったところで、というのもあるけど、その中で点を取れなかったので悔しさもある」と率直な思いも垣間見せた。

 27日にはウニオン・ベルリンへ完全移籍することが発表されている。新天地への手土産を、残りの4試合で数多く手に入れるつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)

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