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4-3-3でも先発復帰へ…柴崎岳「もともとそういう選手だった」

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日本代表MF柴崎岳(レガネス)

 日本代表MF柴崎岳(レガネス)が15日、カタールW杯アジア最終予選オマーン戦(16日)に向けたオンライン取材に応じた。4-3-3の新システムではインサイドハーフ起用が中心。「もともとそういう選手だったし、僕的にはより前で絡んでいくような仕事や役割をやりたい」と前向きに語った。

 森保ジャパン発足当初から4-2-3-1のダブルボランチの一角を担ってきた柴崎だが、4-3-3の新システム採用とともに出場機会が減少。10月のサウジアラビア戦を最後に先発機会がなく、直近は2試合連続でベンチスタートとなっている。

 サウジアラビア戦ではバックパスのミスから決勝点を献上し、敗因としてフォーカスされる出来事もあった。それでも「29歳になってそれなりに経験を積んできた中、これを考えてもしょうがないという部分と、自分がフォーカスする部分との整理がつき始めている」という柴崎は「個人的には1試合1試合別のゲームになるし、そこまで過去がどうだったからこうしないといけないと思っているわけではない。毎試合毎試合チャレンジしていく中で良い方に転ぶこともあるし、チャレンジしている回数が多ければ失敗に終わることが出てくるのがサッカー。常に1試合1試合自分を表現していいプレーすることは変わらず取り組んでいる」とフラットに受け止め、次の試合に臨もうとしている。

 サウジアラビア戦後のオーストラリア戦、ベトナム戦ではチームが4-3-3のシステムを採用した中、インサイドハーフで途中出場。序列は低下する形となったが、積極的にペナルティエリア内に走り込む場面も見られるなど、かつて育成年代から鹿島アントラーズ時代に見せていたような攻撃的な一面も発揮していた。

「ビルドアップや組み立ての意識よりはフィニッシュで良さを出していけたらと思っているので、シュートやラストパス、また一つ前のパスを意識している。ゲームメーカーよりはフィニッシャー、ラストパスを供給する役割を意識してやっているところ」。そう語った柴崎は「もともとそういう選手だった」と自信ものぞかせた。

 そうした中、次のオマーン戦ではMF守田英正が出場停止により途中離脱したため、柴崎が先発復帰する可能性も高まった。オマーンには9月の最終予選初戦で敗戦。4-3-1-2のシステムにミスマッチを作られたことが敗因の一つとして挙げられるが、柴崎は「システムの問題ではないと思う」と言い切った。

「システム意識が強すぎると柔軟性もないし、要は自分たちがどういうポジショニングを取っていくか。基盤がある中での変化だとは思うが、4-3-3だろうと4-2-3-1だろうと、誰が前に出て誰が後ろに下がるのか、誰がついていって誰がスペースを埋めるのか、試合の中で変化させることが大事だと思う」。

 大事なのは柔軟性——。そうテーマを掲げた柴崎はリベンジがかかるオマーン戦に向けて「曖昧になっていた部分に対応できなかったのは僕らの落ち度で、オマーンとやっていた時の修正点。対応しきれなかったところではあると思う。そこはもうちょっと役割をはっきりとさせて、あとは自分たちである程度思い切ってシステムだけに囚われないポジショニングを意識しないといけない」と修正を誓った。

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