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中山雄太の飛躍を喜ぶ長友佑都「しびれますね」「非常にありがたい」

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DF中山雄太(ズウォレ)

 日本代表のDF長友佑都が30日、カタールW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(2月1日・埼玉)に向けたオンライン取材に応じた。最終予選では全7試合に先発しているが、直近6試合はいずれも途中交代。DF中山雄太(ズウォレ)が目覚ましい台頭を見せる中、「しびれますね」と競争を歓迎した。

 長友は最終予選に入って以降、フル出場したのは初戦のオマーン戦(●0-1)のみ。第2戦の中国戦では後半43分にDF佐々木翔(広島)と交代しており、第3戦からはDF中山雄太(ズウォレ)に終盤の攻防を託していた。交代のタイミングも次第に早まっており、もはやレギュラー争いに巻き込まれている様相。日本代表通算132試合に出場してきた35歳の立場は危機に瀕している。

 それでも長友は「競争が生まれているのは素晴らしい状況」と喜びを語った。

「競争がないと人は慢心してしまうので、成長を止めてしまう。それが一番危険な状況。彼みたいに若くていい選手が出てくるのは非常にありがたい。エネルギーが心底出てくる」。そう語った長友は27日の中国戦でも中山が追加点をアシストした際に盛大に祝福。そのことを問われた長友は「純粋に日本代表としてチームとして勝ちたい。W杯に行きたい。そこに大きな夢を抱いている。だからこそ彼が素晴らしいアシストをした時も純粋に喜べる。それは勝ちたい、W杯に行きたい気持ちがあるから」と思いを語った。

 また中山の実力も素直に認めている。「しびれると同時に、雄太のことはいい選手だとこれまでも言ってきた。サイドバックを普通にずっとやってきたんじゃないかというくらい落ち着いて見ていられるし、自分が出ていない時にいろんな選手が出てきたけど、あそこまで落ち着いて見られる選手はなかなかいなかったんじゃないかというくらい落ち着いている」。だからこそ、自身のパフォーマンスに目線を向けていく構えだ。「長友は経験があるのでもっと落ち着かないといけないし、彼よりもっと落ち着いてプレーしないといけない」と冗談まじりに語った長友は「雄太とは非常にいい関係性。長友、まだまだ成長できるなと思う」とレギュラー争いを前向きに捉えた。

(取材・文 竹内達也)
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