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城彰二氏がファンの盛り上がりに苦言「みんな忘れているのか…森保さんも公言している」

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 元日本代表FWの城彰二氏が3日、自身のYouTube【元サッカー日本代表 城彰二】JOチャンネルでサウジアラビア戦を振り返った。

 日本代表は大一番に2-0で勝利し、5連勝で7大会連続のワールドカップ出場に王手をかけた。城氏は森保ジャパンに対する率直な意見を発信してきたが、「予選の中では一番良かったんじゃない」とサウジ戦を評価した。

 1月27日の中国戦では“左サイドバック論争”が過熱し、低調だったDF長友佑都(FC東京)に批判が集中。途中交代で躍動したDF中山雄太(ズウォレ)を先発に推す声が高まり、城氏も「左サイドが全く機能しない」「長友選手は厳しくなってきている」などと苦言を呈していた。

 それでも、サウジ戦のプレーには「長友、気合入っていたよね。しっかり守備をして守り切った。クロスの精度とかあまり良くない部分はあるけど、あの相手に対しては十分やれた。気持ちが入って良かったと逆に思う」と城氏。一連の流れを受けて、日本代表への世論を自身の現役時代と比較し、「(批判が)監督、会長に向いているけど、俺は選手に対してコメントした方がいいと思う。批判というか、良くなかったことは良くないっていう、良いことは良いって言う」と自身のスタンスを強調。そのうえで、W杯出場が近づいたことで盛り上がるファンの反応にあえて一石を投じた。

「ただ、ワールドカップさ、みんな忘れているのかどうか、俺もそうなんだけど。ワールドカップベスト8を目標に掲げている、それを森保さんも公言している。オリンピックのときも金メダルを獲ると言って、メダルを一切獲れなかった状況。目先の評価はあるんだけど、『最初の目標値からどうなの?』という疑問がある」

「これだったら結局出ても(ベスト8は)無理だよねという風になっちゃう。積み重ねがすごく重要だから。予選でサウジ戦はやっといい試合ができたけど、そこからさらに積み重ねていけるかどうか。アウェーのオーストラリア戦でどうなるか、そこが一つポイントだと思う。絶対に勝ってほしいから、批判じゃなく、提言をしたい」

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