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長崎出身の吉田麻也が試合後のセレモニーで訴え「世界で唯一の被爆国として…」

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試合後のセレモニーでスピーチするDF吉田麻也

[3.29 W杯アジア最終予選 日本1-1ベトナム 埼玉]

 試合後、ピッチ上でW杯出場決定セレモニーが行われ、日本代表の森保一監督に続いて挨拶したDF吉田麻也(サンプドリア)は「みなさんの応援のおかげでチーム一丸となって、目標である予選突破ができました。本当に感謝しています」と、埼玉スタジアムに駆け付けたサポーターに感謝の気持ちを伝えた。

「なかなか予選を通して皆さんの前でプレーすることができず、寂しい思いをしましたが、今日はたくさんのお客さんの前でプレーすることができて、とてもうれしく思います」。4万4600人の観客が入った埼玉スタジアムで勝利こそ挙げられなかったが、自らのゴールで引き分けに持ち込んだ。

 セレモニーのスピーチではロシアによるウクライナ侵攻にも言及した。「世界の他の国では戦争で大変な思いをしている方々がたくさんいる中、平和に大好きなサッカーを、自分の国を代表してプレーできて心の底から感謝しています」と話すと、長崎県出身のキャプテンは「一日も早く戦争のない平和な世界が来ることを心から願っています」と力説。「世界で唯一の被爆国として、戦争の恐ろしさをだれよりも理解している国として、僕たち日本人がもっと声を大きくして世界に訴えていかないといけないと僕は思います」と語り、スタンドからは大きな拍手が起こった。

 W杯本大会まで残り8か月。「カタールW杯に向けてこれからますます競争が激しくなります。国内リーグ、ヨーロッパで戦っている選手がこれからもっともっとレベルを上げて、1つでも2つでもチームとして大きくなって、強くなって、また6月、みなさんの前でいいプレーを出せるように頑張りたいと思います」と、個人として、チームとしてのさらなる成長を誓った。

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