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チェイス・アンリは痛恨ハンドを仲間に助けられ…U-21日本代表の劇的勝利も「悔しい。一生忘れない試合」

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DFチェイス・アンリ

[6.3 AFC U23アジア杯 日本 2-1 UAE タシケント]

 U-21日本代表はAFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022のグループリーグ初戦でUAEに劇的勝利。DFチェイス・アンリ(シュツットガルト)は先発メンバー入りを果たすが、1-1で迎えた後半25分に痛恨のハンド。GK鈴木彩艶のPKストップに助けられた。試合後「今日は悔しい。いい結果にはなったけど、でも一生忘れない試合」と語った。

 今年3月に18歳の誕生日を迎えたアンリは、4月に決定した7月のシュツットガルト加入の前に、U-21日本代表のメンバーとしてU23アジア杯に参戦。他国はU-23世代のチームが多いため、アンリにとって年齢差のある厳しいものになった。

 3日のU23アジア杯初戦でUAEと対戦。アンリは先発メンバーに加わり、最終ラインに立ちはだかった。相手のロングボールには1対1の強さと高さも生かして冷静に対処。その一方で、味方との連携が上手くいかない場面や、ボール保持時には相手の鋭いプレスに苦戦し、パスミスをする場面も見られた。

 前半をスコアレスで折り返した日本は、後半16分にFW鈴木唯人が均衡を破る先制ゴール。しかし、その2分後には痛恨の失点。相手がゴール前に蹴ったボールをアンリ、DF加藤聖らが処理しきれず、ファーサイドから同点ゴールを決められた。さらにその7分後、アンリが相手のクロスに手を出してしまい、痛恨のハンド。PKを献上した。

 18歳が招いた大ピンチは守護神・鈴木彩がPKストップでしのぐ。さらに、後半31分にはFW細谷真大が決勝点となるヘディングシュートを決め切り、日本は2-1で接戦を制した。

 試合後、アンリは素直に勝利を喜べず。「きつい試合をやるとは覚悟していた。今日は悔しい。彩艶くん、真大くんに助けてもらった。いい結果にはなったけど、でも一生忘れない試合になった」と振り返る。自身の出来には「1対1やヘディングは強いからもっと出したい。失点の場面だったり、声かけだったり、ハンドも手の位置だったり。反省です」と肩を落とした。

 ハンドのシーンにも言及。「手を後ろにやる癖があまりなかった。前に出てしまった。しっかり直さなきゃいけない」と冷静に修正点を見出す。その一方で「自分もチャレンジいっぱいしたし、後悔はないです」。この試合を省みつつ、次戦に向けて気持ちを切り替えていた。

(取材・文 石川祐介)
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