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“国内組”森保J、香港に6-0圧勝でE-1白星発進! 初招集7選手がA代表デビュー

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MF相馬勇紀(名古屋)のFK弾を皮切りに大量6ゴール

[7.19 E-1選手権 日本6-0香港 カシマ]

 日本代表は19日、EAFF E-1選手権で香港代表と対戦し、6-0で勝利した。A代表デビュー戦のFW西村拓真(横浜FM)とFW町野修斗(湘南)、通算4試合目のMF相馬勇紀(名古屋)がそれぞれ代表初ゴールを含む2得点。守備では急造チームの課題が露呈する場面もあったが、力の差を見せつける形で圧勝スタートを切った。

 国内組編成となったE-1選手権の初陣。森保一監督は4-4-2のシステムを採用し、GK鈴木彩艶(浦和)、MF水沼宏太(横浜FM)、MF藤田譲瑠チマ(横浜FM)、西村、町野の初招集5選手を先発に抜擢した。パリ世代の鈴木がゴールを守り、4バックは右からDF山根視来(川崎F)、DF谷口彰悟(川崎F)、DF畠中槙之輔(横浜FM)、DF杉岡大暉(湘南)。ダブルボランチはMF岩田智輝(横浜FM)と藤田が組み、サイドハーフは右に水沼、左に相馬。2トップは西村と町野が務めた。[スタメン&布陣]

 試合は早々に動いた。前半2分、日本は相手のハンドを誘ってゴール正面20m強の位置でFKを獲得すると、キッカーは相馬。右足インフロントで放たれたボールが曲がりながら落ち、ゴール左上隅に吸い込まれた。相馬はA代表4試合目でこれが初ゴール。持ち味として知られるドリブル突破ではなく、精度の高いキックでインパクトを残した。

 その後は香港に左サイドを崩される形が続き、ピンチもあった日本だったが、前半20分に追加点を奪う。西村がやや右サイドに流れて相手のスペースに顔を出すと、ここから攻撃を加速させ、右サイドに展開。攻め上がってきた山根のクロスに町野が頭で合わせ、ゴール左隅に流し込んだ。町野はA代表デビュー戦で初ゴール。出身地の三重県伊賀市をアピールする“忍者”パフォーマンスで自身のゴールを祝った。

 なおも止まらない日本は前半22分、右サイドで相手のビルドアップにプレッシャーをかけ、ボールを奪い切ると、相馬の縦パスを受けた西村が相手DFとの駆け引きを制して右足一閃。トラップがやや流れながらも巧みなシュートセンスでゴールを破り、こちらもデビュー戦初ゴールとなった。

 その後は同じく代表デビューの水沼に次々と決定機が訪れたが、相手GKパウロ・セザールにことごとく阻まれ、初ゴールは遠い。日本は前半36分、緩い守備からまたしても左サイドを崩されると、FWマシュー・エリオットの突破を許したが、折り返しが中に合わず、日本にとっては命拾いとなった。

 すると前半40分、日本は敵陣中央でパスを受けた西村が前に持ち出し、ミドルレンジから左足を振り抜くと、逆回転のかかったボールが鋭く曲がってゴール左隅へ。背番号9の豪快な一発が決まり、スコアは4-0となった。西村はこれで2ゴール目。前回のE-1選手権香港戦でFW小川航基が記録して以来となるデビュー戦ハットトリックに王手をかけた。

 後半開始時、日本は谷口に代わってDF中谷進之介(名古屋)を投入。山根がキャプテンマークを託された。後半2分、日本は相手のクロスボールに反応した鈴木が相手選手と交錯し、ピッチに倒れ込んだが、無事にプレーを続行。同7分、攻守の切り替えから相馬が左サイドを抜け出し、無人のゴールを狙ってシュートを放つも、ゴールカバーに入った選手にクリアされた。

 それでも後半10分、日本は右サイドの密集で山根がハーフスペースを攻略し、水沼とのワンツーでゴールライン際までえぐり込むと、低く鋭いクロスボールをゴール前に配球。ニアサイドで反応した相馬がターンしながら右足でトリッキーに押し込んだ。さらに同12分、今度は水沼が右サイドを攻め上がったクロスを上げると、飛び込んだGKがファンブル。これを町野が落ち着いて押し込み、スコアは6-0となった。

 西村、相馬、町野がそれぞれ2ゴールを記録した日本。後半19分には水沼、西村、相馬に代わってFW宮市亮(横浜FM)、MF脇坂泰斗(川崎F)、FW岩崎悠人(鳥栖)が入った。追加招集の岩崎は右ウイングでA代表デビューで、左ウイングの宮市はザックジャパン時代の2012年10月以来、9年9か月ぶりの復帰戦。昨年3月以来の出場となった脇坂はトップ下に入った。

 さらに後半29分、山根に代わって初招集のDF大南拓磨(柏)を投入。キャプテンマークは中谷に託された。対する香港は同33分、大阪生まれ香港育ちの17歳MF市川聡悟を投入。故郷日本の地で代表デビューとなった。その後は停滞した展開が続いたが、日本が主導権を握ったままタイムアップ。鈴木、大南、水沼、藤田、西村、岩崎、町野の7選手がA代表デビューしたE-1初戦を白星で飾った。

(取材・文 竹内達也)
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