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日本vs香港 試合後の森保一監督会見要旨

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日本代表の森保一監督

[7.19 E-1選手権 日本6-0香港 カシマ]

 日本代表は19日、EAFF E-1選手権で香港代表と対戦し、6-0で勝利した。

以下、試合後の森保一監督会見要旨

森保一監督
「選手たちがよくチャレンジしてくれたなと思っている。今回の香港戦まで、ほとんどの選手が中2日で、広島の選手は中1日だった。初代表の選手、久しぶりに招集した選手が多くいる中、与えられた時間で選手がよく合わせてくれた。試合の中でミスが起こっても、それぞれが存在感を発揮し、お互いにすり合わせて修正しながら、チームとして試合の中で成長していけるようにチャレンジしてくれた。一人ひとりが持っている力を100%発揮しながら、初めて組む選手ともよく合わせながら頑張ってくれた」

―選手に伝えていたことは。
「この大会に向けての目標として、E-1選手権で優勝しようと。そのためには目の前の1日1日、一戦一戦を戦っていくこと。初めて合わせる選手が多い中、トレーニングや試合の中でミスが起こるのは当たり前。ミスが起こっても続けてプレーしていく、ミスを修正しながらお互いの良さを出していく、チームとしてのスムーズさを出していく。そういったことを選手たちが自分たち主体に意思統一してくれたと思う。初めて招集した選手が一回の練習で戦術のすべてをできるとは思っていない。まずは個の力、フィジカル、テクニック、自分の能力を出すこと。初めて組む選手ともつながってプレーできる個の能力を見せてほしいと選手には話した」

―立ち上がりからプレスに行けていた。
「入りの部分は攻撃も守備もアグレッシブにプレーしていこうと選手たちには伝えていた。昨日の練習でも強度高くプレッシャーをかけることを確認したが、チームによってプレッシャーのかけ方が違うので、どこをスイッチにするのかを昨日の練習、今日のミーティングで確認した。トップの選手がスイッチを入れて、サイドでより奪えるように選手が意思統一して強度高く表現してくれた。それが最初のFK、得点にもつながったと思う」

―今日はクラブの組み合わせを重視した編成だったが、次戦以降もその考えか。
「まだ第2戦のメンバーを決めているわけではないができるだけスムーズにいくように普段の彼らの活動、やっていることを生かしてチーム作りをしていきたいと思う。今日はマリノスの選手を多く起用しながら、チームとしてのやり方をもって戦っていくことを選手たちが理解し、お互いに意思疎通を図りながらプレーしてくれた。次の試合に関しては、今日出られなかった選手たちをできるだけ多く起用しながら準備を進めていきたい」

―岩崎はチームでは左のウイングバックだが、右サイドハーフでの起用だった。
「右も左もできるということで招集した。今季は左のウイングバック、左サイドでプレーすることが多いが、直近の試合は右でプレーしている。(岩崎)悠人は東京五輪チームで多く見てきた選手なので、そういった意味では前線のすべてのポジションができる選手かなと思っている」

―谷口、山根以外で主力を脅かす選手はいたか。
「すべてが比較できるものではないが、個々のパフォーマンスとしては、国内組の代表を組ませてもらった中、強度高く、ハイインテンシティー、ハイスピードで戦える選手が多いなと思った」

―今季J1では出場機会がない鈴木彩艶を起用した意図は。
「自チームで今季、リーグ戦には出ていないが、カップ戦には出ているし、U23アジア杯のプレーも見て、視察していた。実際、アジアの戦いの中で彼がハイパフォーマンスを見せているということで招集した。自チームでリーグ戦に出ていないということで、位置づけとしてはセカンドキーパーかもしれないが、西川周作もここにいてもおかしくない選手。浦和には日本代表レベルのキーパーが2人いるということ。その中で今回は(鈴木)彩艶を選ばせてもらったと考えてもらっていい」

―鈴木彩艶のパフォーマンスに関しては。
「今日できるプレーの中で良い集中をして、攻撃も守備も絡んでくれた。クロスの対応で相手が飛び込んでくるのが見えて、恐れたり躊躇したりしてもおかしくない場面で勇気をもって相手と接触しながらしっかり防いで、無失点に貢献してくれたと思う。勇気を持った、良い飛び出しからピンチを防いでくれたと思うし、攻撃ではボールを受けたあとに早く展開しようと、意識的に周りの選手を使ったクイックフィードでチームにリズムをもたらしてくれた」

―W杯に向けた選考という意味ではベースのシステムに当てはめる選択肢もあったと思うが、組み合わせとしてスムーズにいくことを優先したのか。
「質問の内容は4-1-4-1でやるのか、4-2-3-1でやるのかということだと思うが、目の前の勝利をつかみ取るために、今回招集した選手を見て決めたところもあるが、そこと選考とは関係ないと思っている。W杯に向けては両方とも使っていくものだと思うので、システムが違っても、個々のパフォーマンス、クオリティーを見ながら選考につなげていきたい」

―水沼の評価は。
「ピッチ内外、オンザボール、オフザボールを含めて、チームとして機能するために彼が持っているクオリティーやキャラクターの部分を最大限生かしてくれたと思っている。練習のときも、ホテルで過ごす時間も、いろんな選手に声をかけながら率先してコミュニケーションを取って、積極的にプレーも見せている。プレーで良かったところはみんなで称え合えるように、うまくいかなかったり、イメージが合わないときにはそこでしっかり声をかけて選手同士がイメージを共有できるように、彼の良さを発揮してくれた。チームの勝利という意味でも、彼が人と人をつないでくれたおかげでチームが機能したという部分で貢献度は高い。上下動しながら攻撃にも守備にもかかわり、右サイドからの配球で得点に結びつけてくれた。持っているものを最大限発揮してくれたと思う」

(取材・文 西山紘平)

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