[7.19 E-1選手権 日本6-0香港 カシマ]

「いつも通りやることを意識していた」 。FW西村拓真が横浜F・マリノスでの活躍と変わらないパフォーマンスで、自身の日本代表デビュー戦を2ゴールで飾った。

　日本代表は19日にEAFF E-1サッカー選手権の初戦で香港代表と対戦。7選手がA代表デビューを果たす中、西村もその一員に。トップ下の位置でスターティングメンバーに名を連ねた。

　初の代表戦に「緊張はしなかった」と振り返る西村。それでも、「国歌斉唱の時は燃え上がるものがあった」と闘志を燃やしてキックオフを迎えた。西村は2点リードの前半22分に代表初ゴールをマークすると、同40分に豪快なミドルシュートから2点目を記録。自チームで8ゴール中の勢いそのままに衝撃のデビューを飾った。

　西村は自身の活躍の要因に「あれだけマリノスの選手が一緒にいてくれるのは、僕にとってわかってもらえてるので助かる」と、横浜FMからともに招集されたMF藤田譲瑠チマ、MF岩田智輝らの顔を浮かべる。「だからこそ、いつも通りマリノスでやっていることを表現した」と淡々と続けた。

「チーム内の競争は全く意識していない。優勝するために自分のできることをやることが、チームのためにも自分の成長にもなる。自分に集中してやっていきたい」

　11月のカタールW杯最終メンバー入りに向け、E-1選手権は絶好のアピールの機会だが、西村の競争相手はあくまでも自分自身。「チームの優勝のために自分を表現するというところを意識してやっていきたい」と残りの2試合を見据える。

(取材・文　成田敏彬)

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